シマンテック新提案、ヘテロ環境の管理ツールは1社に統一を
2006/7/4
シマンテックはサーバやストレージなどを対象にした複数の運用管理ソフトウェアをセットにした「Symantec Data Center Foundation」(DCF)を7月3日に発表した。ヘテロジニアス環境にある企業情報システムの運用管理ソフトウェアをシマンテック製品に置き換えることで、運用管理コストを削減し、サービスレベルを向上させられるとしている。英語版は8月10日、日本語版は8月28日に出荷する。
米シマンテックのデータセンター管理担当グループバイスプレジデント クリス・ヘガーマン氏 |
米シマンテックのデータセンター管理担当グループバイスプレジデント クリス・ヘガーマン(Kris Hagerman)氏は「すべての企業のデータセンターには複数ベンダのサーバやアプリケーションがあり、特定のツールで管理されている。複数のツールがあり、手に負えないのが現状。それぞれのツールに合わせてスタッフのトレーニングも必要で、混乱した状況にある」と語った。
DCFはデータ保護製品「Veritas NetBackup」、ストレージ管理製品「Veritas Storage Foundation」、サーバ管理製品「Veritas Server Foundation」、アプリケーションパフォーマンス管理製品「Symantec i3」の各製品群を組み合わせた構成。既存の管理ツールと置き換えることで、複数製品の統合管理が可能。ヘテロジニアス環境のITシステムを、シマンテックの「標準的なインフラソフトウェアによって単一の管理ができる」(ヘガーマン氏)ようになる。
運用管理ソフトウェアをシマンテック製品に統一することで、ほかのツールに支払っていたライセンス料金を節約できる。シマンテックはITサービスの高品質化にもつながるとしている。DCFの価格はオープンプライスで、ITシステムの構成によって異なるという。
DCFは国産ベンダのミドルウェアには完全対応しない。サポートは欧米の主要製品が中心。メインフレームなどのレガシーシステムも対応しない。また、DCFに含まれるいくつかの製品は、国内で未発売。シマンテックは「来年以降に発売する」と説明している。
(@IT 垣内郁栄)
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シマンテックの発表資料
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