サン、これこそがWeb 2.0サーバ?
2006/8/3
サン・マイクロシステムズは8月2日、AMDのOpteronプロセッサを搭載した新世代サーバ製品群を発表した。出荷開始は9月上旬。今後、同社は同製品群を中核としてx64サーバ事業を強化していく。
新サーバ群の前に立つサン・マイクロシステムズ 代表取締役社長の末次朝彦氏 |
Sun Fire X4600サーバは最大8台のOpteronデュアルコアを搭載でき、メモリも最大64Gバイト搭載可能。2006年第4四半期には128Gバイトまで対応できるという。また、総I/O帯域幅が160Gbpsある点が特徴だ。サン プロダクトストラテジック・マーケティング本部 本部長 九里禎久氏は、「当社がすでに持っている『Ultra SPARCアーキテクチャ』はOpteronと同じ64bitなので、そのノウハウを生かしOpteronの性能を最大限に引き出すことが可能だ。当社の試算によると、その性能は数年前のx86サーバの50倍になる。160Gbpsの帯域幅を持っていることからネットワークがボトルネックになることはない。安定性に関しては、非常に負荷の高いスパコン用ベンチマークを11時間以上稼働できた点からも実証されている。Web 2.0を最初に提唱したティム・オライリー(Tim O'Reilly)氏にも“This is the Web 2.0 Server”と賞賛されている」と語った。
Sun Fire X4500サーバは、4Uの筐体にサーバとストレージを統合させたサーバ製品。最大48台、計24Tバイトのストレージディスクを内蔵することができる。Sun Blade 8000モジューラ・システムは、19Uの筐体に10台の8ウェイドサーバを搭載できるブレード型サーバ。「ブレード型なので、設置効率や運用・管理面で有利だ。xSPなど、設置面積当たりの効果を気にする業界などに注目されるだろう」(サン 代表取締役社長 末次朝彦氏)と説明した。
末次氏は、「現在、当社のサーバにおけるAMDの割合は金額ベースでおよそ3割くらいだ。ネットワークトランザクションが爆発し、プロセッサなどの消費電力が環境に影響を与えている現状では、Opteronの低消費電力は重要だ。RFIDがすべてのモノに入ったら、兆の位のモノのデータが出回ることになり、さらに深刻だ」と語り、Opteronサーバの必要性を説明した。
(@IT 大津心)
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