Excelにも変換できるようになったPDF変換ツール

2006/8/10

 アンテナハウスは8月9日、PDFファイルをWordやExcelファイルなどへ変換できるソフトウェア「リッチテキストPDF2 for Windows」の販売を8月下旬より開始すると発表した。前バージョンよりもPDF変換精度を上げたほか、Excelへの変換エンジンを新規開発した点が特徴となる。

アンテナハウス 取締役 松下明男氏
 リッチテキストPDF2は、PDFファイルをWordやExcel、一太郎などのファイル形式に変換できるツールだ。Wordや一太郎形式への変換では、段落書式や表書式、文字飾り、イメージ、線画まで元文書のイメージに近い形で再現できるという。また、今回発表したバージョン2では、Excelへの変換エンジンを新規開発し、Excelへの変換でも表書式や文字飾り、イメージ、線画などが再現できるようになった。

 そのほかのバージョンアップのポイントは、変換アルゴリズムを見直し、PDFからWord、一太郎への変換精度をアップさせたほか、新たにPDFプレビュー機能を実装し、元のPDFファイルを表示しながら余白の大きさや、表、画像に変換する領域の指定ができるようになった。Excel変換機能では、「\」やカンマ区切りなど、通常使われることが多い数値形式を解析してExcelの数値書式に変換するという。従って、PDFの表をExcelに変換して開き、そのまま数値部分を集計したりすることが可能になった。

 アンテナハウス 取締役 松下明男氏は、「PDFをWordや一太郎に変換するソフトウェア分野では、競合他社が何社か存在するが、他社はPDFを1回イメージに変換し、それをOCR(文字読み取り)機能で分析して変換しているケースがほとんどだ。従って、誤変換が多い。当社はPDF内のテキストや構造を解析してから、Wordや一太郎のファイル形式に変換しているので、PDF内にテキストデータがある場合はほぼ誤変換はない」と説明した。

(@IT 大津心)

[関連リンク]
アンテナハウス

[関連記事]
PDFはもう要らない? 高速ビューワー登場 (@ITNews)
アドビがPDF標準化を急ぐわけ (@ITNews)
XSL-FOの実装レベルは世界最高水準、アンテナハウス (@ITNews)
“いきなりPDF”とは違います、本家本元アドビがPDFセミナー (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)