完全に日本語話します、ウェブセンスの新バージョン
2006/9/8
ウェブセンス・ジャパンは9月7日、URLフィルタリングをはじめとする同社セキュリティソフトウェアの新バージョンで、完全な日本語化を実施することを明らかにした。
同社は、「Websense Enterprise Web Protect」「Websense Web Security Suites」「Client Policy Manager」の3製品を展開しているが、これらに共通のソフトウェアを2006年11月中旬にバージョンアップする予定。この「Websenseバージョン6.3」で、関連ツールを含むすべての部分を日本語化する。
日本語化の対象は、レポーティングツール、ユーザー用ポータルサイト、ユーザー向けFAQデータベース、インストーラーなど。日本語Webサイトのデータベースについては、「外国製品であるため、日本語サイトに弱いのではないかとよく聞かれるが、最近第三者機関に依頼して実施した製品比較テストで、当社製品の悪質サイトブロック率が競合他社に比べ高いことが確認できた。さらに新バージョンでは、日本語悪質サイトの登録を加速化する工夫を行う」(同社代表取締役 小林敏知氏)という。
米ウェブセンスCEO ジーン・ホッジス氏 |
新バージョンではさらに、Citrix Presentation Server環境のユーザーに対しても、URLフィルタリングやプロトコルの利用ポリシーの徹底が可能になる。
同社はまた、新製品「Websense Content Gateway」を発売する。これは、ヤフーからライセンスを受けたプロキシ/キャッシュの「Inktomi Traffic Server Technology」を同社のセキュリティフィルタリング製品に搭載し、IAサーバにインストールすることで、セキュリティ/キャッシュアプライアンスとして利用しやすくするというもの。
これまでも、同社は他社の製品との連携を進めてきたが、「ライセンスすることで、自社としてのコンテンツ管理ソリューションが提供できる」(小林氏)という。
来日した米ウェブセンスCEOのジーン・ホッジス(Gene Hodges)氏は、今回の日本語化を日本市場への同社の取り組みの1つの証として、今後は日本国内における調査研究活動を含めた強化を図っていきたいと話した。
「ほとんどの企業がファイアウォールやウイルス対策ソフトウェアを導入しているが、これらが有効に機能していないことは明らか。問題はまずサンプルを入手してからシグネチャを開発する手法では、新しい脅威に間に合わないことにある。ウェブセンスでは、脅威がユーザーに影響を与える前に感染源を探索し、ブロックすることで、先取りの対策ができる」と同社の対策手法が優れていることをアピールした。
(@IT 三木泉)
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ウェブセンス・ジャパン
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