“基礎学力の足りない学生のケータイ”に英語と漢字テストをPUSH配信
2006/9/27
アルクと日本統計事務センターは9月26日、大学・専門学校向けにモバイル学習サービス「Mobile Academy」の提供を10月より開始すると発表した。アルク 代表取締役社長 平本照麿氏は、「学生の基礎学力が落ちている。いまや若者全員が持ち歩いている携帯電話へ学習コンテンツを配信することで学生の学習習慣を喚起したい」と意欲を語った。
アルク 代表取締役社長 平本照麿氏 |
平本氏は、携帯電話向けサービス開始の背景について「インターネット広告やeコマース分野は順調だが、eラーニングはいまだ1000億にも達しておらず苦戦している。苦戦の要因は『PCで学習する習慣がない』点が大きい。携帯電話は画面の小ささなどで制約があるものの、パケ放題の普及などで阻害要因も減りつつある。ほぼ全員が持ち歩いているという最大のメリットを生かして、携帯電話による学習習慣を定着させたい」と説明した。
Mobile Academyでは、基礎学力の向上のために英語と漢字のテストをPUSH形式で毎日同じ時間に配信する。英語はネイティブスピーカーの使用頻度を基に作成した「SVL(Standard Vocabulary List)12000」をレベル1〜12まで分け、そのうちの初級から中級に当たるレベル1〜6までを配信。漢字は小学校〜高校レベルに当たる漢字検定5級〜2級を配信する。学習の進ちょく状況を細かく把握できる画面を用意し、持続意欲も引き上げる工夫もしているという。
現在、全国には大学・短大・高校・専門学校が約1万校、大学・短大・高校・専門学校生が約770万人いる。同社ではこの内の7割、7000校・500万人をターゲットに、コンテンツと広告を配信。売上目標は、初年度が1億円、3年後が3億円とした。
(@IT 大津心)
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アルクの発表資料
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