ソリューション展開を目指す第1弾製品
アイ・オー・データがWindowsベースの中小企業向けNAS発売
2006/10/27
アイ・オー・データ機器は10月27日、Windows Storage Server 2.0を搭載した中小企業向けNASを11月中旬に発売すると発表した。
同社はNASビジネスを4年以上前に開始しており、現在では同社のハードディスクドライブ関連の売り上げ約160億円のうち約40億円に達しているという。しかしこれまではLinuxをベースとした製品のみであり、同社は新製品でWindowsサーバを初めてNASのOSとして採用したことになる。
同社代表取締役社長の細野昭雄氏は、Windowsサーバ・ベースのNASに対する要望が大きかったことが新製品投入のきっかけだと話した。さらに同氏は新製品を、「今まではNASといっても(企業の)システムに入っていけていなかった。これはハード売りだけでなく、ソリューションに近い市場を狙うための第1歩の製品」だと説明した。
新製品「LANDISK HDLM-GWIN」シリーズは、ディスクドライブ2台によるミラーリング構成で使うNAS。いずれかのディスクドライブが故障した場合でも、いわゆる活線挿抜機能によってNASを稼働させたままこのディスクドライブを交換することができる。同社の各種NAS製品に実装されてきた自社開発のコントローラによって、ミラーリング作業の高速化を実現している。
新製品は国内の中小企業向けNAS製品として、Windows Storage Server Workgroup EditionのR2を初めて搭載した。Workgroup Editionであるため、ファイバーチャネルやiSCSIの外部ストレージ接続はサポートされておらず、Windows SharePoint Servicesも同梱されていない。しかし、Active Directoryと連動したユーザーのアクセス権管理、暗号化ファイルシステムによるファイルやフォルダの暗号化などが利用できる。一般のWindowsサーバと同様な使い勝手でありながら、クライアントアクセスライセンス(CAL)が一切不要なのもメリットの1つ。
同シリーズは300Gbytesのディスクドライブ2台を搭載した「HDLM-G300WIN」、500Gbytes×2の「HDLM-G500WIN」、750Gbytes×2の「HDLM-G750WIN」の3モデルで構成されている。価格はすべてオープンプライスだが、想定売価はそれぞれ約20万円、約26万円、約32万円。同社はマイクロソフトと共同で販売促進活動を展開し、年間5000台の販売を目指す。
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