ソフトバンクとニューズが合弁
「MySpace.com」日本語版が開始、mixi対抗策は?
2006/11/07
ソフトバンクと米ニューズ・コーポレーションは11月7日、米国のSNS「MySpace.com」の日本語版「マイスペースジャパン」を開始したと発表した。MySpace.comは米国中心に1億2500万の登録ユーザーを抱えるSNS最大手。ソフトバンクはMySpace.comの各サービスを取り込んで、国内SNS最大手のmixiを追撃する。
両社は50%ずつの出資で運営会社のマイスペースを設立した。資本金は5億9000万円。広告収入をメーンとする。ソフトバンク 代表取締役社長の孫正義氏は既存のSNSについて「固定フォーマットで文字が中心。招待制で閉鎖的」などと指摘。対してMySpace.comは「デザインのカスタマイズができる。画像や音楽を貼り付けることができる。MySpace.comは招待なしで利用でき、オープン」などと説明した。孫氏は「日本のユーザーの声を吸収し、日本にあった機能やサービスを追加するのがソフトバンクの役割」とも話した。
携帯電話でもマイスペースジャパンを利用できるようにする方針。すべての携帯電話キャリアに順次対応するとしているが、ソフトバンクモバイルは「2年くらい前からSNSを開発してきた」(孫氏)といい、ソフトバンクモバイルの対応が最初になりそうだ。ソフトバンク傘下のヤフーもSNSを展開するが、孫氏は「さまざまな可能性があり得る。ソフトバンクを間に挟んでヤフーとMySpace.comの間でウィンウィンの関係ができればいい」と語り、連携の可能性を示唆した。
MySpace.comは好みのミュージシャンの楽曲を自分のプロフィールページに貼ることができることが受けて、ユーザー数を伸ばした。マイスペースジャパンは日本のミュージシャンを対象に同様のサービスを検討しているが「現在、各種著作権団体と調整を進めている」(マイスペース 代表取締役社長 香山誠氏)段階で、本格展開は未知数ともいえる。
マイスペースジャパンはベータ版で開始。正式版は来春を予定するが、孫氏は「基本は永久ベータ版。新しいサービスを次々に追加する」と話した。発表会見はニューズの会長兼CEO ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏が出席。孫氏は「最も尊敬する事業家であり、メディア王であるマードック氏と日本で事業を発表できることをうれしく思う」と持ち上げた。
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