リモートコントロール技術がベース
PCコンシェルジュが上陸、「電話ではらちが明かない……」を解決
2007/07/30
韓国Rsupportと、ミロク情報サービスの大株主であるエヌケーホールディングス、ベンチャー企業支援のジェネサスの合弁企業OrangeOneは7月30日、エンドユーザーのPC操作をサポートする「PCコンシェルジュサービス」の事業化を支援する通信キャリヤやISP向けのプログラム「GROPP」を、8月に本格的に開始すると発表した。
PCコンシェルジュサービスはコンタクトセンターのオペレータがユーザーのPCにリモートでログインし、PCのトラブルを解決したり、新たなサービスを紹介するサービス(参考記事)。韓国ではRsupportがパートナー企業と展開していて30万人以上が利用しているという。インターネットアクセスの提供だけでは売り上げの増加が見込めない通信キャリアなどが、付加価値サービスの1つとしてPCコンシェルジュサービスを提供するケースが多いという。
オペレータはシステム情報などユーザーのPC環境を把握することも可能で、ウイルス対策ソフトウェアなどをユーザーに勧めるアップセルにもつなげられる。OrangeOneの代表取締役社長 春日原森氏は「電話のサポートではらちが明かない状況を解決する」と話し、PCコンシェルジュサービスが顧客満足度を向上させることを強調した。
PCコンシェルジュサービスはRsupportが開発したリモートコントロール技術がベース。PCをネットワーク経由で操作できる技術で、ユーザーにはActiveXコントロールをダウンロードさせる。国内では「5大PCメーカーがサポートに利用していて、そのほかの顧客数は1000社」(RsupportのCEO ソー・ヒョンス氏)という。
PCコンシェルジュサービスを可能にするGROPPは、システム提供のほか、コンタクトセンターの運営もOrangeOne側が行うプログラムと、システム、ノウハウの提供だけを行うプログラムの2つを用意。通信キャリアやISP、大手量販店などに売り込みをかけて今年度内に1〜2社の獲得を目指す。PCコンシェルジュサービスのユーザー数を来年度に100万人、2010年度末までに500万人にすることを狙う。
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