クラウドサービスに参入
【詳報】「Google App Engine」ってなんだ
2008/04/08
米グーグルは3月7日、「Google App Engine」を発表し、ついにクラウド向けサービスに参入した。この市場では米アマゾンが先行。フルスタックのWebアプリケーション環境を提供することを武器に、グーグルは新たな開発者の取り込みを狙う。Google App Engineの速報記事はこちら。
公開したGoogle App Engineのプレビュー版は1万人の限定サービス。大量のドキュメントとWindows、Mac、Linux向けのSDKがすでに用意されている。
Google App Engineのメリットはグーグルの各サービスを運用する高信頼なインフラを使って、Pythonで書いたアプリケーションを実行できることだろう。インフラとは具体的には分散ファイルシステムの「GFS」や、データストレージシステムの「BigTable」だ。Google App Engineのブログでは、「自動スケール、自動ロードバランス」を特徴の1つに挙げている。どの程度のユーザーが集まり、どの程度のリソースが必要になるか分からないようなサービスの運用に最適だろう。
現在、サポートする言語はPython 2.5.2。Pythonのフル機能をサポートし、多くのライブラリに対応するとしている。将来的にはほかの言語もサポートすると説明している。datastore、Google Accounts、URL fetch、email serviceなどのAPIが利用でき、シンプルなWebアプリケーションが開発できるフレームワーク「webapp Framework」も提供。SDKは「Django web application framework」を包含する。また、SDKはローカル環境でWebアプリケーションを実行させるためのアプリケーションサーバ機能を持つ。
プレビュー版は無料で利用できるが、いくつかの制限がある。ストアできるデータ容量は500MBまで、月間のアクセス数は500万ページビューまでで、プレビュー期間中は3つまでアプリケーションを登録できる。プレビュー期間終了後は、追加のリソースを購入できるようにするようだ。
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