[Analysis]

MAN構築に向け整う基盤

2001/10/12

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 MAN(Metropolitan Area Network)は、数十km〜数百kmクラスの中距離をカバーする高速ネットワークで、都市型ネットワークともいわれる。伝送媒体に光ファイバを用い、100Mbps以上の伝送速度を持つ。規模としては、LANとWANの中間に位置し、広域エリアに複数あるLAN同士を高速ネットワークで結び都市レベルのLANを構築できる。

 現在、IEEE802.6のワーキンググループで標準化が進められているが、その一方で、にわかに構築も進みつつある。MANのメリットはスピードとコスト。WANでは実現が難しい細かなネットワーク・サービスが提供できることから、支店・拠点を多く持つ企業や大学などが導入するケースが多い。

 この動きに合わせて、ネットワーク機器ベンダもMAN向けのルータなどの製品を低価格で提供し始めた。現在、シスコシステムズ、エクストリーム・ネットワークス、ジュニパー・ネットワークス、ファウンダリー・ネットワークス、先日日本に進出したリバーストーン・ネットワークが主要ベンダといえる。MANの構築にはSONETが用いられることが多いが、仕様が固まりつつある10ギガビット・イーサネットの採用も増えているようだ。

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