うわっ、茜さん!
いつも割り込んでごめんなさいっ! でも、この前発表された新製品にあんまりぴったりの状況だったので、割り込まずにはいられませんでした!
それはどういうことですか?
さっき乙崎さんがおっしゃっていたとおり、現実のシステムは、簡単に物理環境から仮想環境に移行できない場合もあるんです。特に高可用性が求められるデータベースなどは、すんなりとはいかないところがあるんです。
ええ。どこかの事例記事か何かで、仮想マシン環境への移行に予想外に苦戦した、という話を見かけたことがあります。それまでは、簡単に移行できるのかと思っていたので、ちょっと意外でした。
情報システムにかかる費用の7割近くが既存システムの管理やメンテナンスに使われていて、新規投資分は3割しかないという話もある。スマートフォンやソーシャル・ネットワークの普及に対応して、新たな情報システム投資をしたくても、既存システムが足かせになっている格好だ。運用管理コストを低減できるという仮想環境やクラウド対応のニーズは、これからもどんどん大きくなるだろうな。
実際問題、サーバのバックアップやら、修正プログラムの適用やら、手間がかかるのは事実ですよね。サーバともなると簡単には止められませんから、事前の準備も必要だし……。
そうですよね。業務時間外じゃなきゃメンテできないとかいわれて、いきおい深夜作業になって、お肌が荒れて困っちゃうんですよね。
そうかぁ、女性は大変ですね。まあ仮想環境に移行したところで、サーバのメンテナンスはなくなるわけじゃないけれど、遠隔地から管理したり、ソフトウェアで管理業務を自動化したりはしやすくなりますね。
クラウド・コンピューティングもいよいよ普及期を迎えてきた。
そうですね。当初は性能はどうかとか、セキュリティは本当に大丈夫かとか、料金は本当に安く抑えられるのかなど、不安材料も多くて、なかなか採用が進まなかったようですが、最近は実績も増えてきて、ハードルは下がっていますね。
システムの運用コストを低減するというのも大きな目的だが、ニーズに応じて処理性能を強化できるスケーラビリティもクラウドの魅力だな。
そうですね。サーバの処理性能が足りなくなったとき、物理サーバだと本当に対応に苦労しますから……。
それで乙崎さん、仮想環境に対応したデータベースじゃないと、物理環境からの移行で苦労するときがあるって話でしたけど、具体的にはどんな問題があるんですか?
ケース・バイ・ケースだと思うけど、仮想環境は物理環境をエミュレートしているとはいえ、完全に互換というわけではないし、そもそも両者では管理方法も違うからね。それからソフトウェアのライセンスの問題もある。物理環境で使っているからといって、そのまま仮想環境でも使えるとは限らないんだよ。
うーん、よく分からないなぁ。
たとえば、業務で利用するデータベースは、高可用性が重要だよね。ハイパーバイザなどの仮想マシン環境は、それ自身が耐障害性を高めるフォールト・トレランス機能とか、障害発生時に代替システムを使ってサービスを継続するフェイルオーバー機能とかを提供しているんだけど、これらを利用するには、ソフトウェアがそれに対応していないといけないんだ。
管理方法が違うっていうのはそういうことですか。やっぱりサーバ・システムは、クライアント環境で単純にアプリを実行できればいい、というようなわけにはいかないんですね。データベースも、仮想マシン環境を前提に設計されたものを使わないといけないってわけですか。
うむ。そもそも客先に納品するシステムである以上、利用するコンポーネントについても、開発元が保証する動作環境の範囲でなければ安心できないだろう。
それもそうか。で、茜さん。Pervasive PSQLは仮想マシン環境に対応したバージョンがあるんですか?
よくぞ聞いてくれました! 先ごろ発表されたPervasive PSQL Vx Server 11は、有名なハイパーバイザ製品に完全対応しているんですよ。
仮想マシン環境が提供するフォールト・トレランスとかフェイルオーバーなどもサポートされるの?
ええ、もちろん! 仮想マシン環境でのライセンスの問題もまったくありません。
でも今回の提案、当初のターゲットは社内の物理サーバですよ。仮想化とか、クラウドとかいうのは、あくまで将来の話なんだけど、それは大丈夫?
ふふふ、ご安心くださいね。Pervasive PSQL Vx Serverは、仮想マシン専用ってことじゃなく、物理マシンでもまったく問題なく実行できます。物理マシンで環境を構築して、将来的に必要になったら、仮想マシン環境に容易に移行できるんです。このとき、ライブマイグレーションという機能が使えますから、ほとんど手間を加えることなく、物理環境から仮想環境に移行可能です。簡単にいえば、物理マシン環境で動いていても、いつでも仮想環境やクラウドに移行できる「仮想環境/クラウド・コンピューティング・レディのシステム」ってことですね!
Pervasie PSQLなら、これまでの実績もあるし、うちには開発ノウハウもある。この前は無料の技術サポートで助けられて、万一のときにも安心だ。乙崎くん、さっそくPervasive PSQL Vx Server 11を利用する提案書を作成してくれ。
はい、わかりました。
甲山さん、またまた茜さんに借りができちゃいましたね。
そうだな。今度食事くらいご馳走しないと、な。
そんな、気になさらないでくださいね。でもこう見えて私、日本酒党なんです。誘っていただけるなら、和食でお願いします。
(茜さん、酒、強そう……)
登 場 人 物 |
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大地 茜(だいち あかね) この道10年の経験を持つ派遣会社のやり手プログラマ。これまで、数々の難関ソフト開発プロジェクトを持ち前の知識と技術力で成功に導いてきた。 |
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甲山(こうやま) ソフト開発会社(茜の派遣先)のプロジェクト・リーダー。 |
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乙崎(おつざき) 甲山の下で働くプログラマ。 |
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丙谷(へいたに) 乙崎と同じく、甲山の下で働くプログラマ。 |
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部長 現在は管理職だが、その昔は第一線のプログラマとしてバリバリと開発に携わっていた。 |
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アイティメディア営業企画/制作:デジタルアドバンテージ
掲載内容有効期限:2012年08月02日
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