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 貯まったExcel/Accessデータを
  片手でWebアプリ化するテクニック



オフィス内に貯まったExcelやAccessの大量のデータ、これらをマウスクリックだけで簡単にWebアプリに移行できることを知っていますか? 使いにくかったデータが、ちょっとした手順を踏むだけで、簡単に本格的なWebベースのデータベースアプリーションに生まれ変わりますよ。

Excelファイルだらけ! Accessファイルだらけ!
どのファイルが本物?

 多くの方が、普段はMicrosoft ExcelやAccessを用いてデータ集計や情報管理を行い、そこからレポートや書類を作成しているはずです。そうした日常的な作業を、簡単な操作でWebベースのデータベースアプリケーションに作り替えてみてはいかがでしょうか?

  ExcelやAccessで作られた業務ツールは、ついついコピーを繰り返してどれが最新版かわからなったり、マクロ作成者が異動や退職などでいなくなると、業務上必要なツールにもかかわらず誰もメンテナンスができない、といったケースが多いのではないでしょうか。

 これらをWebアプリケーション化できれば、日々の業務で必要な情報を1カ所にまとめることできるだけでなく、人事異動のたびにツールのメンテナンスに悩むこともありません。

ブラウザだけで利用できるWebアプリケーション構築ツール

 前回の記事「プロ志向なデータベースにトライして、Windows開発者としてスキルアップ!」では、最新のOracle Database 11gが簡単にWindows環境にインストールでき、GUIベースのツールであるOracle SQL Developerを用いて容易にデータベースを操作できることを紹介しました。Oracleデータベースは敷居が高いなと思っていた方も、こんなに簡単ならばすぐにでも使えそうだと感じたことでしょう。

 今回はさらに一歩踏み込んで、Oracleデータベースを利用するアプリケーションの構築方法を紹介します。

 Oracleデータベースでアプリケーション構築というと、せっかく低くなった敷居がまたまた上昇してきそうですが、何も心配する必要はありません。アプリケーション構築用にも、GUIベースの簡単なツールが用意されているのです。それが、「Oracle Application Express」です。


図1 Oracle Application Expressで構築したWebサイトの例
    (http://asktom.oracle.com/)

 Oracle Application Expressはデータベースを用いたWebアプリケーションを構築するためのツールで、Oracleデータベースのライセンスがあれば無償で利用できます。Webアプリケーション構築に必要なさまざまな部品がそろっており、ほとんどの作業をWebブラウザ上のマウスクリックとパラメータ設定だけで進められます。Webアプリケーションを作りたいけれど、そのために新たに開発言語を勉強するのにはちょっと抵抗があるという方には、うってつけのツールです。

 Oracle Application Expressで作成できる最も簡単なアプリケーションは、データベースからのレポート作成です。データを取り出し、決まった形式で出力するだけでなく、検索や集計、グラフ表示なども可能です。データの入力フォームも容易に作成できます。検索結果のPDF印刷機能やFlashを用いた表現力の高いグラフ出力機能、さらにカレンダー表示機能やAccessからの移行ツールなども用意されています(図2)。


図2 Oracle Application Expressで作成できるレポートの例(クリックで拡大)

Oracle Application Expressを簡単セットアップ

 Oracle Application Expressは、実はOracle Database 11gをインストールすると自動的にインストールされます。前回の記事を基にインストールしていただいた方は、下記のコマンドを実行するだけで、利用できるようになります。

cd <Oracle Database 11gをインストールしたディレクトリ>\apex
sqlplus / as sysdba
@apxconf

 Oracle Application Expressの管理者パスワードを聞いてきますので、例えば「oracle」と入力します。その後、ポート番号が聞かれますが、「Enter」を押せばデフォルトのままで設定されます。最後に、下記コマンドを入力し、完了です。

SQL> ALTER USER ANONYMOUS ACCOUNT UNLOCK;

 Oracle Database 11gに付属のOracle Application Expressのバージョンは3.0ですが、記事執筆時点の最新バージョンは3.1.1です。機能にあまり大きな違いはありませんが、もし最新版が必要な場合は、Oracle Technology Network Japan(OTN-J)のWebサイトからダウンロードできます。

 詳しい手順については、OTN-Jにあるインストール手順のドキュメントを参照してください。

 インストールが終了したら、Webブラウザを使ってOracle Application Expressにアクセスします。WebブラウザのURLに「http://<ホスト名>:8080/apex/apex_admin」と指定します。ログインダイアログが表示されるので、ユーザー名には「admin」、パスワードには先ほど入力した管理者パスワード「oracle」を入力します。

 管理画面が表示されますので、「作業領域の管理」を選択し、あとはウィザードに従い作業領域名などを指定し、作業領域を作成します(図3)。これで、Oracle Application Expressを利用する準備は完了です。


図3 Oracle Application Express管理画面

 

コピー・アンド・ペーストでExcelファイルがWebアプリケーションに

 準備ができましたので、Oracle Application Expressを使ってアプリケーションを構築します。ここでは最も簡単な、Excelのデータをコピー・アンド・ペーストだけでWebアプリケーション化する方法を紹介しましょう。

 最初に、データベースに取り込みたいExcelファイルを開き、対象となるデータ範囲を選択しコピーします。次に、「http://<ホスト名>:8080/apex」にWebブラウザでアクセスします。ログイン画面が表示されるので、先ほど指定した作業領域名、ユーザー名、パスワードを入力すれば、「作業領域」ページが表示されます(図4)。


図4 作業領域ページ

 作業領域ページで「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。続いて「作成」ボタンをクリックし、「スプレッドシートから作成」を選択します。「ロード方法」では、スプレッドシート・データのアップロード方法を指定します。ファイルからロードすることもできますが、ここではコピー・アンド・ペーストを選びExcelシートのデータを作業領域にペーストします。

 「次へ」をクリックすると、自動的にカラム名やデータのタイプが設定されたデータ入りのテーブルが表示されます。あとは、ウィザードの指示に従って必要な名前などを設定するだけです。集計する項目などを選び、テンプレートで好きな表示デザインを選んで、最後に「作成」をクリックすればアプリケーションはできあがりです。

 次に表示される青色のアイコンをクリックすれば、アプリケーションを実行できます。実行するとログイン画面が表示されますので、作成したアプリケーションのユーザー名とパスワードを入力しログインします。

 すると、先ほどコピー・アンド・ペーストで取り込んだExcelシートのデータが、表形式で表示されるはずです。画面には検索窓があるので、そこに検索文字列を入力すればデータの表示を検索で絞り込むことができます。カラム名をクリックすれば、クリックしたカラムのデータでのソート表示も可能です。作成時に指定した項目ごとに、集計データを表やグラフ形式で表示する機能も自動生成されます(図5)。


図5 構築されたアプリケーションの画面には検索窓が用意されている

 ここまでのアプリケーション構築で、SQLやその他の開発言語をいっさい書いていないことにお気づきでしょうか。

 Oracle Application Expressを使えば、ほんの数ステップの作業だけで、大量のExcelファイルをOracleデータベースに取り込み、検索・集計が可能なWebアプリケーションを構築できるのです。

Microsoft Accessのアプリケーションが簡単に移行できる

 取り込めるのはExcelのデータだけではありません。Accessの、フォームやレポートを使ったアプリケーションを移行することも可能です。これには、「Oracle Migration Workbench」という移行ツールを使います。このツールは、Oracle以外のデータベース製品のデータをOracleデータベースに移行するためのツールで、オラクルから無償で提供されています。

 最初にOracle Application Expressにログインし、「移行」メニューの「アプリケーションの移行」をクリックし、「Microsoft Access用ダウンロード・エクスポータ」というツールをダウンロードします。このツールを使えば、Accessのアプリケーションからメタデータを抽出します。メタデータは、XML形式のファイルとして取得されます。

 次に、Oracle Migration Workbenchを別途OTN-JのWebサイトからダウンロードし、インストールします。Oracle Migration Workbenchを起動後、先ほどエクスポータで取得したメタデータを読み込ませると、Accessの表とデータがOracleデータベースに移行されます。

 続いて、フォームやレポートなどを移行します。Oracle Application Expressの管理画面で新たに移行用の作業領域を作成します(作成時に、先ほど移行したデータベースとの関連付けを忘れずに実行してください)。作業領域ページにログインし、「移行」メニューの「アプリケーションの移行」をクリックし、「プロジェクトの作成」を実行します。あとは、ウィザードの指示に従ってアプリケーションを生成すれば、移行は終了です。

◆◆◆

 これらの使い方は、「Oracle Database Application Expressユーザーズ・ガイド」に詳しい解説があります。また、手っ取り早くOracle Application Expressの使い方を学びたければ、「Oracle Database Application Express 2日で開発者ガイド」というドキュメントも用意されています。

 Oracle Application Expressは、便利で簡単なだけではありません。SQLなどの開発言語を用いた、より複雑なアプリケーションの構築も可能です。

 OTN-Jでは、このほかにもさまざまなデモやドキュメントが豊富に紹介されています。この記事を読み興味を持った方は、ぜひOTN-JのOracle Application Expressサイトを訪れてみてください。

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提供:日本オラクル株式会社
企画:アイティメディア 営業本部
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008年8月15日

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Oracle Technology Network Japan
参考リンク
. Oracle Technology Network Japan(OTN Japan)
. Oracle Database 11g Release 1 (11.1.0) for Microsoft Windows (32-bit) 30日間トライアル版
. Oracle SQL Developer 1.2.1ダウンロード
. Oracle Application Express
. Oracle Database Application Express
2日で開発者ガイド
. OTN Japan会員登録
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