CDATAセクション
CDATA Section
XMLはマークアップ言語であるため、XML文書を記述する際には、マークアップ用として指定された記号を直接文字として記述することができない。これを記述してもマークアップの指定と解釈され、文字として解釈されないためである。しかし、場合によっては、この方法はXML文書の記述や管理を煩雑にする場合がある。このような場合に、マークアップ専用の記号であって、通常の文字として扱う特例的な部分をつくることができる。これを、CDATAセクションという。
CDATAセクションは、<![CDATA[という文字列で始まり、]]>という文字列で終わる。CDATAセクションの内部には、XMLで利用可能な文字をすべて記述することができる。唯一の例外は]]>という文字列だけで、これを記述することはできない。記述しても、CDATAセクションの終了を示すと解釈されてしまう。
以下は、CDATAセクションを使用した例である。<記号はタグを開始する記号であるため、通常は書けない。しかし、CDATAセクション内であれば、そのまま書くことができ、マークアップとは解釈されない。
<sample><![CDATA[x < 0の場合]]></sample> |
この例は、以下のコードと完全に等価である。
<sample>x < 0の場合</sample> |
記号を参照形式で記述すれば、CDATAセクションを使用しなくても、まったく同じ文書を記述できる。
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