MathML

Mathematical Markup Language

 MathMLは数式を記述するためのマークアップ言語である。W3Cの勧告となっている。

 一般にWebのページを記述するためには、HTMLやXHTMLを使用するが、これを用いて学術論文などを記述しようとすると、数式が思い通りに描けない。どうしても表現するなら画像データとして扱うしかなかった。しかしながら、画像データはサイズが大きくなる傾向にあり、修正も面倒である。また、表示デバイスや印刷デバイスの性能に応じてレイアウトを適応させていくというHTML(XHTML)の特徴も活かせない。そこで、マークアップ言語として数式を記述する言語を作成したものである。

 MathMLは、単体でも使用できるが、名前空間などを用いて、XHTML文書中に埋め込むこともできる。

 以下がMathMLで記述された数式のサンプルである(Mathematical Markup Language 1.01 Specificationより引用)。

example

 これを表記するソースコードは以下の通りである。

<mrow>
  <mi>x</mi>
  <mo>=</mo>
  <mfrac>
    <mrow>
      <mrow>
        <mo>-</mo>
        <mi>b</mi>
      </mrow>
      <mo>&PlusMinus;</mo>
      <msqrt>
        <mrow>
          <msup>
            <mi>b</mi>
            <mn>2</mn>
          </msup>
          <mo>-</mo>
          <mrow>
            <mn>4</mn>
            <mo>&InvisibleTimes;</mo>
            <mi>a</mi>
            <mo>&InvisibleTimes;</mo>
            <mi>c</mi>
          </mrow>
        </mrow>
      </msqrt>
    </mrow>
    <mrow>
      <mn>2</mn>
      <mo>&InvisibleTimes;</mo>
      <mi>a</mi>
    </mrow>
  </mfrac>
</mrow>

 

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