UCS(Universal Multiple-Octet Coded Character Set)

ユー・シー・エス / ISO/IEC 10646 / JIS X 0221

 全世界の文字を包含する情報交換用の符号化文字集合である。当初は、独自の構想と構造を持った符号化文字集合であったが、ほぼ同じ目的を持つ情報処理用の文字集合であるUnicodeと似て非なるものが2つ作られることは好ましくないと言うことで、Unicode側の仕様を軸に統合が行われた。この結果、出版されたものが、UCSである。

 UCSは、ISOとIECが共同で作成したものであるため、ISO/IEC 10646と呼ばれる。

 UCSは複数のパートに分かれている。現在あるのは、Part 1:Architecture and Basic Multilingual Planet(第1部 体系及び基本多言語面)と呼ばれるものだが、これはパートを区別するために、末尾に-1を付けてISO/IEC 10646-1と呼ばれる。

 日本では、ISO/IEC 10646-1がJIS X 0221 国際符号化文字集合としてJIS規格化されている。

 UCSとUnicodeは一致していることが原則であるが、現実には制定時期のずれから、一方が規定して、一方がまだ規定していない機能が存在する。また、UCS-4はUCSのみが規定しており、Unicodeでは規定されておらず、このギャップが埋まる見込みはない。

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