それでは、実際に上記のライフサイクルにOracle Database 11g R2とOracle Database 12c R1を当てはめて考えてみよう。ここでは、カットオーバーを2015年1月、システム安定化期間を1年と仮定する。
まずOracle Database 11g R2だが、前述のように同バージョンのPremier Supportは2015年1月までである。よってカットオーバー直後に切れることになるが、Extended Supportを利用すれば、その後の3年間は新規パッチ提供が受けられる。Extended Supportのコスト負担は生じるが、ひとまず2016年1月までのシステム安定化期間中は新規パッチ提供を受けられるということになる。
ただし、Extended Supportも3年後には終了する。仮にシステムを5年間使うことを前提とし、なおかつ新規パッチ提供が受けられないことをリスクとして考えるのなら、Extended Support期間中のいずれかのタイミングでOracle Databaseのアップグレードを行わなければならない。従って当然、その分のコストも見込んでおく必要がある。
一方、Oracle Database 12cの場合はどうだろうか。こちらも、2015年1月にカットオーバーして、5年後の2020年1月まで使い続けるとする。2013年6月にリリースされたOracle Database 12cなら、Premier Support(5年間)とExtended Support(3年間)によって2021年7月までがサポート期間となり、システムの全利用期間にわたって新規パッチ提供を受けられるという計算になる。従って、システム利用期間中にサポート切れによるアップグレードを考える必要はない。ただし、新規パッチ提供を受けるには、そのバージョンのターミナルリリースか、最新のPSRであることが前提になるという点には留意したい。
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アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月22日
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