「業務改善のためにデータを容易に活用できる環境が欲しいが、専用のシステムを導入するのは手間や予算の面でハードルが高い」と悩む組織は少なくない。「Oracle Database Cloud Service」に用意された「Oracle APEX」を使えば、さまざまな業務で組織的なデータ活用が容易となり、業務改善のハードルを大きく下げることができる。[パブリッククラウド][Oracle Cloud]
案件情報や顧客情報、あるいは見積情報など、業務で扱う各種の情報をExcelなどの表計算ソフトで管理し、それをメールやファイルサーバで共有するといったことは多くの企業で行われている。これはちょっとしたデータの管理や分析に便利な方法だが、一方でさまざまな弊害が生じやすいことも事実である。
例えば、共有したファイルに対して、各メンバーが個別に手を入れた結果、「どれが最終版なのかが分からなくなってしまった」という経験を持つ方は多いだろう。また、表計算ソフトのマクロやピボットテーブルといった機能を使用した分析は属人的なものになりやすく、作った本人しか使えないといったことも珍しくない。
何よりも問題なのは、せっかく蓄積した情報を有効に活用できないことだ。日々、小まめに情報を入力していたとしても、ファイルサーバの各所にファイルが分散していたり、個々のクライアントPCで個別にファイルが管理されていたりしたのでは、情報を一元的に集約して分析することは難しい。過去の経験やノウハウが詰まった情報を有効に利用できなければ、重要な判断を求められる場面で経験や勘に頼らざるをえず、意思決定の正確性にも悪影響を及ぼしかねない。
このような情報管理の課題を解決する情報ツールとして、ぜひご活用いただきたいのが「Oracle Application Express(Oracle APEX)」だ。Oracle APEXはシンプルなデータベースアプリケーションを手軽に作成できるツールであり、さまざまな情報をOracle Databaseで一元管理するための環境を“ノンプログラミング”で作ることができる。
Oracle APEXは、Oracle Databaseの付属ツールとして提供されている。そのため、同データベースを利用する企業は、新たなコストを負担せずに使うことができる。社内にOracle Databaseがない場合は、Oracle Databaseのパブリッククラウドサービス(PaaS)である「Oracle Database Cloud Service」でもOracle APEXを使えるので、それを利用すればよい。同サービスならば、Oracle Databaseのライセンスを購入したり、自社内にデータベース環境を構築したりすることなく、月額課金や時間課金ですぐに利用することができる。ユーザー数によって料金が変動しないことも、情報活用基盤として大きなメリットだといえる。
Oracle APEXは、部門規模で利用する小規模なアプリケーションの作成や、従業員が業務や事務作業の効率化に使う簡易なアプリケーションの作成など、さまざまな用途で利用できる。中には要件定義からリリースまで1人月で作成したアプリケーションにより、それまでExcelで行っていたデータの収集から分析活用までの業務を効率化し、作業工数を5分の1に削減した例もあるというから驚きだ。
そうした業務活用の代表例の一つが「案件管理」である。社内/部門内で扱う案件の顧客名や担当者、受注金額、進捗状況などをデータベースに記録しておけば、現状把握や今後の売上予測に活用できる。データ分析ツールも用意されているため、予実をチェックしたり、担当者ごとの受注金額を把握したりといったことも簡単に行える。
また、「顧客管理」にも有効だ。顧客情報など機密情報の管理を表計算ソフトで行う場合、各ユーザーによるファイル参照を適切にコントロールすることが難しく、常に情報漏えいのリスクに悩まされる。Oracle APEXであれば、ユーザーごとにIDを発行して個別に認証することが可能な他、「いつ、誰が情報にアクセスしたのか」も把握できる。こうした仕組みを備えているため、重要な情報の管理に安心して使える点もOracle APEXの大きなメリットである。
各種の工程管理や、課題/勤怠の管理にも利用できる。これらの用途に特化したパッケージアプリケーションもあるが、それらの製品の多くは管理項目があらかじめ決まっており、自社が必要とする情報を登録できない場合が少なくない。それに対して、ユーザー自身がアプリケーションを作成するOracle APEXならば、入力/管理する項目を自由に設定できるのだ。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年2月11日
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