Oracle Cloudは、IaaSもすごい。Windows Server環境などが圧倒的なコストパフォーマンスで使える他、SPARC環境やVMware向けクラウドのRavello、クラウドと同じインフラをオンプレミスで使えるOracle Cloud at Customerなど、独自のサービスも豊富に提供している。[パブリッククラウド][Oracle Cloud]
オラクルのパブリッククラウド「Oracle Cloud」は、企業システムの構築/運用で必要となるさまざまサービスを提供しており、そのラインアップには当然ながらIaaS(Infrastructure as a Service)も含まれる。SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)の豊富かつユニークなサービスが企業の関心を集めているが、実はIaaSでも、オラクルならではともいえる魅力的なサービスを低価格で提供しているのだ。ここでは、それらのサービスを一気に紹介する。
Oracle CloudのIaaSの特徴としては、次の2つが挙げられる。
以下、それぞれの特徴を見ていこう。
まず、Oracle Cloudでは、汎用サーバ環境を提供するサービスとして「Oracle Compute Cloud Service」を用意している。これには、リソースを他のユーザーと共有する「Elastic Compute Cloud Service」の他、リソースを専有ゾーンに配置して他のユーザーとは分離した環境で利用できる「Dedicated Compute Cloud Service」がある。
開発/テスト環境として使う場合や、大量のリソースを必要としない一般的なアプリケーションで使う場合はElastic Compute Cloud Serviceを、ミッションクリティカルなアプリケーションの本番環境として利用する場合はDedicated Compute Cloud Serviceをといった具合に、用途に応じて使い分けられる。
スペックの単位は「OCPU(Oracle CPU)」で表され、1OCPUは物理1コアに相当する。最小構成は1OCPUとなり、これはスペック的にはAWS EC2におけるr3.large相当だと考えればよい。
このサービスで特に注目してもらいたいのは、コストパフォーマンスの高さだ。同等スペックで単位時間当たりの料金を比較した場合、Oracle Compute Cloud ServiceはAWS EC2とMicrosoft Azureよりも割安となる(2016年12月時点)。さらに特筆すべきは、Oracle Compute Cloud ServiceではOSとしてWindows Serverを選んだ場合でも、Linuxと同じ料金で利用できるプロモーションプライスが設定されている点だ。
AWS EC2やMicrosoft Azureの場合、Windows Serverのライセンス料金も加わるのだが、Oracle Compute Cloud ServiceならばWindows Serverのライセンス料金を負担する必要はない(本記事掲載時点)。これにより、例えば16CPUを搭載したWindows Server環境4台を1カ月当たり10日間利用した場合の1年間の料金をAWS EC2と比較すると、下図のようになる。
Windows Serverを中心に使っている企業にとって、この料金の差は相当な魅力と映るはずだ。
また、リソースを専有するDedicated Compute Cloud Serviceでは、x86サーバの他にSPARCマシンを選択できる点が他のIaaSにはない大きなメリットである。
SPARC Compute Cloud Serviceで提供されるのは30コアのCPUと442GBのメモリを搭載したSPARC T7-1 Compute×10台となり、さらにZFS Storageも利用できる。SPARC環境をIaaSで提供するクラウドサービスは貴重な存在であり、既存のSPARC資産をクラウドに移行するのに適するサービスである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年2月9日
驚異的なパフォーマンス、優れた運用効率、最高の可用性とセキュリティ、クラウド対応を実現するOracle Exadataとの統合、クラウド、可用性や運用管理など、次世代データベース基盤構築のために参考になる必見資料をまとめてご紹介いたします。