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第8回 WshNetworkオブジェクトの詳細Windows管理者のためのWindows Script Host入門(1/3 ページ)

ユーザー情報に基づく処理を可能にするユーザー名やコンピュータ名の取得方法と、ネットワーク・ドライブ/プリンタの利用法。

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運用 Windows管理者のためのWindows Script Host入門
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連載目次

 前回のWshShellオブジェクトに続き、今回はWshNetworkオブジェクトを解説する。

WshNetworkオブジェクト

 WshNetworkオブジェクトは、スクリプトからネットワーク・ドライブやネットワーク・プリンタにアクセスするためのオブジェクトである。WshShellオブジェクトと同じように、あらかじめCreateObjectメソッドでインスタンスを作成しておく必要がある(これに対し、WScriptオブジェクトのインスタンスは暗黙的に作成される)。WshNetworkオブジェクトのプログラムIDは“WScript.Network”なので、スクリプトの冒頭部分で次のように記述すれば、objNetworkをWshNetworkオブジェクトとして利用できる。

Set objNetwork = WScript.CreateObject("WScript.Network")


WSHオブジェクト・モデル
WSHのビルトイン・オブジェクト一覧。今回は、このうちWshNetworkオブジェクトを解説する。

 次表は、WshNetworkオブジェクトに含まれる各メソッド/プロパティと、それらの役割を一覧にしたものである。

メソッド/プロパティ 役割
MapNetworkDrive ネットワーク・ドライブの接続
RemoveNetworkDrive ネットワーク・ドライブの切断
EnumNetworkDrives ネットワーク・ドライブの列挙
AddPrinterConnection/AddWindowsPrinterConnection ネットワーク・プリンタの接続
RemovePrinterConnection ネットワーク・プリンタの切断
EnumPrinterConnections ネットワーク・プリンタの列挙
SetDefaultPrinter デフォルト・プリンタの設定
ComputerName/UserDomain/UserName スクリプトを実行しているコンピュータとユーザーの情報取得
WshNetworkオブジェクトのメソッドとプロパティ

 このようにWshNetworkオブジェクトでは、ネットワーク・ドライブやネットワーク・プリンタの利用と制御が可能であるとともに、スクリプトを実行しているコンピュータやドメイン、ユーザーの情報取得ができる。これらの情報を基に、処理を切り替えるようなスクリプト(特定のドメイン、特定のユーザーにだけ何らかの処理を実行するようなスクリプト)で活用できる。


WshNetworkのオブジェクト・モデル
ネットワーク・ドライブやネットワーク・プリンタの接続と切断、スクリプトを実行しているコンピュータのコンピュータ名やユーザー名、ドメイン名の取得などができる。


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