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月別売り上げを四半期別に集計する関数ワザSQLクリニック(5)(1/3 ページ)

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本連載はSQLの応用力を身に付けたいエンジニア向けに、さまざまなテクニックを紹介する。SQLの基本構文は平易なものだが、実務で活用するには教科書的な記述を理解するだけでは不十分だ。本連載は、著名なメールマガジン「おら!オラ! Oracle - どっぷり検証生活」を発行するインサイトテクノロジーのコンサルタントを執筆陣に迎え、SQLのセンス向上に役立つ大技小技を紹介していく。(編集局)

月別の集計値を求める

 今回は集計時に使用すると便利な関数にターゲットを絞って解説します。集計時に使用される関数には

  • AVG ― 平均値を求める
  • MAX ― 最大値を求める
  • MIN ― 最小値を求める
  • SUM ― 合計値を求める

などがあります。例えば、リスト1のサンプル売り上げ表から月別の売り上げ集計を求めてみましょう。

SQL> desc sales
名前                                      型
----------------------------------------- -------------------
PRODUCT_CODE                              NUMBER
MONTH                                     NUMBER
SAL                                       NUMBER
リスト1 サンプル売り上げ表
SQL> select month,sum(sal) from sales group by month order by 1;
     MONTH   SUM(SAL)
---------- ----------
         1      50000
         2     107200
         3     160800
         4      80400
         5     100500
         6     120600
         7      93800
         8     107200
         9     120600
        10     134000
        11     147400
        12     160800
リスト2 月別の集計値を求める

 簡単ですね。では四半期別の売り上げ集計を求めるには、どうすればよいでしょう。

四半期別の集計値を求める(UNION ALL編)

 まずいちばん簡単なのは“UNION ALL”で連結してしまう方法ではないでしょうか。UNION ALLは2つ以上のクエリの結果を連結する集合演算子です。

SQL> select '1Q' quarter,sum(sal) from sales
     where month between 1 and 3
       union all
     select '2Q' quarter,sum(sal) from sales
     where month between 4 and 6
       union all
     select '3Q' quarter,sum(sal) from sales
     where month between 7 and 9
       union all
     select '4Q' quarter,sum(sal) from sales
     where month between 10 and 12;
QUARTER   SUM(SAL)
------- ----------
1Q          318000
2Q          301500
3Q          321600
4Q          442200
リスト3 UNION ALLで四半期別の集計値を求める

 ただし、この場合同じSALES表に4回アクセスしていますので、効率が悪いSQL文となっています。パフォーマンス上問題になるかもしれません。(次ページへ続く)

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