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データベースミラーリングを構築してみようSQL Server 2005を使いこなそう(9)(2/3 ページ)

5年ぶりのメジャーバージョンアップとなったSQL Server 2005。本連載では、SQL Server 2005への移行を検討しているデータベース管理者に向け、新規に実装されたさまざまな機能の詳細を紹介していく。(編集局)

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プリンシパルの完全バックアップとミラーへの復元

 ミラーデータベースを構築するために、まずプリンシパルデータベースの完全バックアップとログバックアップを行い、続いてバックアップファイルをミラーサーバのインスタンスに対してNO RECOVERYオプションを指定して復元します。

プリンシパルデータベースのバックアップ

 データベースのバックアップはManagement Studioより行います。対象となるデータベースを右クリックし、[タスク]−[バックアップ]から[データベースのバックアップ]ダイアログを呼び出し、バックアップに関する設定を行います(図3)。

図3 データベースのバックアップ
図3 データベースのバックアップ(画像をクリックすると拡大します)

バックアップの種類は「完全」を指定する。データベースミラーリングは復旧モデルが「完全」のデータベースでのみ動作する。このため、対象のデータベースが完全復旧モデルに指定されていない場合は、データベースのプロパティより復旧モデルを「完全」に指定する。復旧モデルの詳細はMSDN2「復旧モデルとトランザクション ログの管理」を参照。


 バックアップ処理が完了したら、同じ手順でトランザクションログのバックアップを作成します(図4)。

図4 トランザクションログのバックアップ
図4 トランザクションログのバックアップ(画像をクリックすると拡大します)

バックアップの種類は「トランザクションログ」を指定する。


ミラーインスタンスへの復元

 ミラーインスタンスに対し、バックアップファイルの復元を行います。バックアップと同じくManagement Studioより、ミラーインスタンスのデータベースツリーを右クリックし[データベースの復元]より[データベースの復元]ダイアログを呼び出します(図5)。

図5 データベースの復元
図5 データベースの復元(画像をクリックすると拡大します)

復元先データベースは「AdventureWorks」、バックアップにより作成されたファイルを「デバイスから」で指定する。データベース名はプリンシパルデータベースと同一である必要がある。


 ファイルの指定に続いて、オプションの設定を行います。同一サーバ内の複数インスタンスを利用する場合、[復元先]のファイルパスをミラーデータベース独自のパスに設定してください。標準のままだと、プリンシパルデータベースのパスになっています。また、[復旧状態]については[データベースは操作不可状態のままで、コミットされていないトランザクションはロールバックしない。別のトランザクション ログは復元できます。]を選択してください(図6)。

図6 データベースの復元オプション
図6 データベースの復元オプション(画像をクリックすると拡大します)

ミラーインスタンスに復元先となるデータベースが存在する場合は、[既存のデータベースを上書きする]をチェックする。


 復元に成功すると、「AdventureWorks(復元しています...)」という名前のデータベースができます。

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