Recovery Managerのチューニング・ポイント集:Oracleバックアップ/リカバリ講座(10)(2/4 ページ)
本記事では、Oracleデータベースのバックアップ/リストア/リカバリについて、そのアーキテクチャ、代表的なバックアップ手法、論理/物理バックアップ、RMANといった全般的な内容を解説していく。(編集部)
取得したバックアップ・セットの検証
取得したバックアップを使用して、実際にリストア/リカバリを実行する機会はなかなかあるものではありません。RMANでは、取得したバックアップを使用してリストア/リカバリが可能かを事前に確認できます。具体的にはリスト3のようなコマンドを実行することで、取得したバックアップ・セットを実際に読み込み、リストア可能か、また破損していないかなどを検証できます。
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この例では、まずLISTコマンドの出力結果から、検証の対象とするバックアップ・セットの一意な番号(リスト内の赤字部分:BS Key列)を確認しています。ここでは、「49」のバックアップ・セットの検証を行うために、「validate backupset」コマンドの引数に「49」を指定しています。コマンドの実行結果として「検証が完了しました」というメッセージが出力された場合には、対象のバックアップ・セットのリストア、破損の検証が正常に終了したことを示しています。
【TOPIC】
RMANのバックアップの進ちょく状況を知るには
バックアップのテスト時や、バックアップの完了時刻がいつもより遅い場合など、バックアップがあとどのくらいで完了するかを確認したいことがあると思います。そのような場合には、V$SESSION_LONGOPS動的パフォーマンスビューを参照してバックアップの進ちょく状況を確認することで、完了時間を推測することができます。以下の例では、バックアップ開始から「312秒」経過しており、全体の「73.02%」のバックアップが取得されたことを示しています。
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