これから始めるWSUS 3.0入門(前編):パッチ管理ツール「WSUS 3.0」の導入(3/6 ページ)
使い勝手がよくなったパッチ管理ツール「Windows Server Update Services(WSUS)3.0」の新機能とインストール方法を解説する。
WSUS 3.0システムはWSUSサーバ、WSUSクライアント、WSUS管理コンソールに分離されているため、それぞれ異なるシステム要件が定義されている(下表)。WSUSサーバではWSUS 2.0でサポートされていたWindows 2000 Serverファミリが対象外となり、必要なメイン・メモリ容量もWSUS 2.0の512Mbytesから増加していることに注意しよう。
ターゲット | WSUSサーバ | WSUSクライアント | WSUS管理コンソール |
---|---|---|---|
サポートOS | Windows Server 2008 Windows Server 2003 R2 Windows Server 2003 SP1以降 |
Windows Server 2008 Windows Vista Windows Server 2003 R2 Windows Server 2003 Windows XP SP2 Windows 2000 SP4 |
Windows Server 2008 Windows Vista Windows Server 2003 R2 Windows Server 2003 SP1以降 Windows XP SP2 |
メイン・メモリ容量 | 1Gbytes以上 | 指定なし | 指定なし |
ディスク容量 | Windowsシステム・パーティション:1Gbytes以上 パッチ・ファイル用:6Gbytes以上 Windows内部データベース用:2Gbytes以上 |
指定なし | 指定なし |
必要コンポーネント | IIS 6.0以降 .NET Framework 2.0 MMC 3.0 Report Viewer 2005 |
指定なし | .NET Framework 2.0 MMC 3.0 Report Viewer 2005 |
WSUS 3.0のシステム要件 WSUS 2.0に比べるとWSUSサーバでは、Windows 2000 Serverファミリが対象から外れたほか、メイン・メモリ容量が1Gbytes以上に増えている。また全体的に必要コンポーネントが多い点にも注意が必要だ。 |
WSUS 3.0の製品ドキュメントは、以下のマイクロソフトTechNetのサイトで入手できる。
また、WSUSサーバおよびWSUS管理コンソール、および事前にインストールするべき必要コンポーネントのインストール・ファイルは、下表のようにマイクロソフト・ダウンロード・センターで入手可能だ。
OSのアーキテクチャ | 32bit(x86)版 | 64bit(x64)版 | ||
---|---|---|---|---|
OS名 | Windows XP | Windows Server 2003 | Windows XP | Windows Server 2003 |
WSUS 3.0 | サーバ/管理コンソール | |||
.NET Framework 2.0 | ランタイム/日本語Language Pack | ランタイム/日本語Language Pack | ||
MMC(Microsoft 管理コンソール) 3.0 | 本体 | 本体 | 本体 | 本体 |
Report Viewer 2005 | 本体/日本語Language Pack | |||
WSUS 3.0およびその必要コンポーネントとダウンロード用ページ(日本語OS向け) 必要コンポーネントはいずれもWSUSサーバ/管理コンソールより前に、あらかじめインストールしておく必要がある。 |
WSUSクライアントはWindows OS標準搭載の自動更新を利用する。この自動更新がWSUS 3.0サーバにアクセスすると、セルフ・アップデートという機能によって自動的にWSUS 3.0対応のWindows Update Agent(WUA) 3.0に更新される。そのため、原則として、WUA 3.0を手動でインストールする必要はない。ただし必要なら、以下のページからWUA 3.0を単独で入手して手動でインストールすることは可能だ。
【更新履歴】
【2007/08/24】当初公開した記事では、システム要件の一覧表のキャプションにおいて、クライアントを含むWSUS 3.0全体でWindows 2000 Serverが利用できないという表現がありました。WSUS 3.0ではWindows 2000 ServerをWSUSサーバとして利用することはできませんが、WSUSクライアントとしては利用できます。お詫びして訂正いたします。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.