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OpenPNEの社内SNSをもっと便利に活用するには?社内SNSをOpenPNEで作ってみよう(4)(3/3 ページ)

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ほかのシステムとSlavePNEでID連携する事例

 第2回の手嶋氏の記事でも紹介されていましたが、OpenPNEはSlavePNEMasterPNEの2つの方式でほかのシステムとのID連携を実現しています。

 例えば、社内インフラであるLDAPサーバとSlavePNEでID連携することによって、SNSと勤務管理システム施設予約システム社内ブログなどとログイン情報を共有できます。

編集部注LDAPについてについて詳しく知りたい読者は、セキュリティ用語辞典の[LDAP]をご参照ください。

 なお、筆者の環境では、OpenPNE側にSlavePNE用のLDAP認証プラグインを作成して設置する必要がありました。現在筆者は、POP3認証のSlavePNEでID連携したSNSも管理しています(図11)。

図11 SlavePNEの認証シーケンス
図11 SlavePNEの認証シーケンス(連載第2回のものを再掲)連載第2回のものを再掲)

GoogleAppsとも連携!

 また、最近になってOpenPNEの公式サイトGoogleAppsとOpenPNEを連携させる方法が動画付きで紹介されましたので、そちらも参考にしてみてください。

NECがコミュニティに還元するさまざまなAPI

 OpenPNEとほかのツールを連携する方法はSlavePNE/MasterPNEのID連携だけではありません。NECでは、OpenPNEとほかのツールを直接連携するためのAPIを作成しており、順次OpenPNEの開発コミュニティに還元しています。

 すでに存在している認証APIとは別に、日記の内容取得APIコメント書き込みAPIあしあと取得APIなどを開発コミュニティに提供しています(図12)。これらのAPIを拡充していくことで、外部のサービスとの連携が容易になります。

図12 OpenPNEのAPI開発プロジェクト(pne-api)
図12 OpenPNEのAPI開発プロジェクト(pne-api)

APIでの連携でできること

 例えば、OpenPNE外のCMS(Contents Management System)で特定の日記を公開したり、特定のユーザーの日記を見たユーザーのみが参加できるチャットルームを提供したり、あるコミュニティに参加している人向けに配信するメーリングリストを作成できるようになるでしょう(図13)。

図13 OpnePNEとほかのシステムとのAPIでの連携
図13 OpnePNEとほかのシステムとのAPIでの連携

SNSの未来はどうなるのか?

 さて、OpenPNEを使った社内SNSを構築する連載は今回で最終回ですが、いかがでしたでしょうか。

 SNSは「人間関係をオンラインで構築する」という概念の基に作られています。今回紹介したとおり、OpenPNEは本体のカスタマイズ性に優れており、SNS以外の外部ツールとの連携にも大きな可能性を持っています。コミュニティを主体にした開発はまさに日進月歩で、新たな機能や概念がどんどん取り入れられています。

 OpenPNEは、SNSの持つ「楽しさ」や「つながり」の共有以上に、人間関係をベースにしたさまざまなツールの基盤として機能する、一種のインフラとなりえるでしょう。

 筆者らも、まず自分たちが社内などでSNSを活用し、より活用できる環境をコミュニティと協力して作り上げつつ、「SNSをベースにした、これまでになかった体験や感動」を提案していきます。より良い環境を作り、多くの方に環境を提供する力となれるよう、今後も誠心誠意取り組ませていただこうと思います。

図14 OpenPNE公式SNS
図14 OpenPNE公式SNS

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