リレーショナルデータベースの基本とSQL*PLUS:間違いやすいポイントを追え! Bronze SQL基礎I(1)(2/2 ページ)
Oracleデータベースエンジニアとしての基礎力を証明するORACLE MASTER Bronzeの取得を目指すITエンジニアは多い。本連載で間違いやすいポイントを確認し、合格に近づこう!
SQL*PLUSによって使用されるファイル
■例題3
ファイル内のコマンドをバッファにロードするSQL*PLUSのコマンドを選択してください。
a.@
b.ED[IT]
c.STA[RT]
d.GET
e.SAV[E]
f.C[HANGE]
g.L[IST]
■例題の範囲をおさらい
SQL*PLUSには、SQL文を容易に実行できるコマンドがあります。
一度実行したSQL文は、バッファ(メモリ)に格納されます。格納されたSQL文は保存・編集・実行することが可能です。
コマンド | 内容 |
---|---|
@またはSTA[RT] | ファイルの内容を実行 |
GET | ファイルの内容をSQLバッファに読み込む |
n | カレント行をnにする |
/ | バッファ内のSQL、PL/SQLブロックを実行 |
SAV[E] | SQLバッファの内容をファイルに保存 |
ED[IT] | ホストのエディタを使用して編集 |
SPO[OL] | 出力結果のファイルへの出力の開始と終了 |
L[IST] | バッファ内のリストを表示 |
A[PPEND] | 行末にテキストを追加 |
C[HANGE] | SQLバッファの文字を置換 |
COL[UMN] | カラムの書式を指定(書式モデル) |
EXEC[UTE] | PL/SQLブロックの実行 |
CONN[ECT] | データベースに接続 |
EXIT | SQL*PLUSの終了 |
iSQL*PLUSでは、同様の作業をGUIの画面で行うことが可能です。
■正解
d
■解説
選択肢a:@コマンドまたはSTA[RT]コマンドは、ファイルに記載されたSQL文を実行するコマンドであるため、誤りです。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
選択肢b:ED[IT]コマンドは、OSのエディタを使用してファイルを編集するコマンドであるため、誤りです。
選択肢c:STA[RT]コマンドは@コマンドと同じものです。ファイルに記載されたSQL文を実行するコマンドであるため、誤りです。
選択肢d:GETコマンドは問題文のとおり、ファイルに保存されたSQL文をバッファ(メモリ)に呼び出すコマンドです。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
選択肢e:SAV[E]コマンドは、バッファ内のSQL文を保存するコマンドであるため、誤りです。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
既存のファイルを上書きするには、REPLACEキーワードを使用します。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
選択肢f:C[HANGE]コマンドは、SQLバッファにある文字を置換するキーワードであるため、誤りです。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
選択肢g:L[IST]コマンドは、バッファにあるリストを表示するコマンドであるため、誤りです。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
よって、正解はdです。
■まとめ
次の内容をチェックしましょう。
- リレーショナルデータベースの基礎用語
- SQLコマンドとiSQL*PLUS・SQL*PLUSコマンドの操作範囲などの違い
- Oracle独自のコマンド、iSQL*PLUS・SQL*PLUSの基本コマンド
今回の範囲は、内容を正確に覚えておきさえすれば点数が取れるものです。このような問題が出題されたら、確実に押さえるようにしておきましょう。
次回は、SQLのSELECT文を使用したデータの取得について間違いやすい点にポイントを絞って説明します。
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