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VMware VirtualCenterのインストールVMware Infrastructure 3徹底入門 実践編(3)(4/4 ページ)

連載「VMware Infrastructure 3徹底入門」では、VMware Infrastructure 3のコンセプトやアーキテクチャといった、いわば理論的な部分を紹介した。新連載の「VMware Infrastructure 3徹底入門 実践編」では、実際の設計から導入、運用までを紹介する。今回はVMware Infrastructureにおける管理ツールである「VMware VirtualCenter」のインストール方法を説明する

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Sysprepユーティリティのインストール

 連載「VMware Infrastructure 3徹底入門」の第4回で紹介した通り、仮想マシンの複製機能とゲストOSのカスタマイズ機能はVMware Infrastructure 3の提供する重要な機能のうちの1つである。WindowsゲストOSのカスタマイズでは、マイクロソフトが提供しているSysprepというユーティリティを内部的に活用することでこれを実現している。このためWindowsゲストOSのカスタマイズをVMware Infrastructure 3の管理機構から利用したい場合はSysprepユーティリティのファイル群をVMware VirtualCenterが稼働するマシンの適切なフォルダに配置しておく必要がある。

 %ALLUSERSPROFILE%\Application Data\VMware\VMware VirtualCenter\sysprepというフォルダがSysprepユーティリティを格納しておくためのフォルダである。VMware VirtualCenterのインストールが完了すると、本フォルダの下に以下の6個のフォルダがあることが確認できる。

...\1.1\
...\2k\
...\svr2003\
...\svr2003-64\
...\xp\
...\xp-64\

 各フォルダの中に、適合するWindows OSのSysprepファイルをコピーしておく。Sysprepユーティリティは各Windows OSのインストールCD-ROMに収録されている。またはマイクロソフトからダウンロードすることもできる。なおWindows Vistaに関してはゲストOS側にSysprepツールが収録されているため、VirtualCenter側で手配する必要はない。

 以下のように、カスタマイズ機能を利用するゲストOSの各フォルダに、適合するSysprepユーティリティの各ファイルをコピーする。

図24 Sysprepのファイルを適切なフォルダにコピーしておく
図24 Sysprepのファイルを適切なフォルダにコピーしておく

 カスタマイズ機能を利用する各ゲストOSに対応するSysprepファイルのコピーが完了したら、VirtualCenterのサービスを再起動する。これによりSysprepファイルの存在がVirtualCenterサービス側に認識され、WindowsゲストOSのカスタマイズ機能が利用可能になる。

図25 VirtualCenterサービスを再起動する
図25 VirtualCenterサービスを再起動する

 以上でSysprepユーティリティのインストールは完了である。

 


 

 今回はVMware VirtualCenter 2.5のインストール手順を紹介した。今回はデータベースソフトウェアとしてSQL Server 2005 SP2 Enterprise Editionを利用する例を紹介したが、Oracleの場合もマニュアル通り進めることで同様に構成できる。SQL Server 2005 Expressを使う場合、手順はより簡易になるので、用途に応じて適切なエディションを選択して頂きたい。なおSQL Server 2005 Enterprise Editionの評価版はマイクロソフトよりダウンロード可能であるため、一時的な評価であればこちらを用いることも可能である。

次回はVMware ESX 3.5のインストール手順を紹介する。


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