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現役Webエンジニアの英文履歴書を添削するITエンジニアのための英文履歴書(2)(2/2 ページ)

ITエンジニアとしてのキャリアとスキル、英語で表現できますか? 「英語を使う仕事はしないから」ではもったいない。カンファレンスやWebサービス上など、英語の経歴はいろいろなところで使えます。初めて英文履歴書を書くエンジニアのために、“英文履歴書の作り方”を伝授。

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●ポイント3:付加情報を書いておこう

 それほどたいした情報ではないかもしれませんが、ヒロシさんは職歴欄に年数だけを書いています。ここは月の情報も入れておきましょう。学歴にも年月を入れた方がいいでしょう。

 学歴は、大学を卒業した人であればだいたい学士号を得ていますから、学士号の名称も書いておくといいでしょう。新卒や職歴の少ない人(学歴が比較的新しい情報となる人)で、成績優秀などで表彰されたことがある場合は、その情報も入れておくといいかもしれません。

●ポイント4:文字の大きさに強弱をつける

 「Objective」「Work Experience」などの各項目は、もう少し大きな字で書いたり、全部を大文字にするなどして、目立たせましょう。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 「Objective」の文章内にある「web programmer」や「web service engineer」は、自分のキャリアゴールにつながる大切な言葉ですから、下記のような方法を用いて目立たせます。

  • 頭文字を大文字にする
    A challenging postion as a Web Programmer and/or a Web Service Engineer.
  • 太字にする
    A challenging postion as a Web Programmer and/or a Web Service Engineer.
  • 少し文字を大きくする
    A challenging postion as a Web Programmer and/or a Web Service Engineer.

 「Skills and Certifications」にある3種類のスキルについても、より見やすくする工夫ができそうです。例えば、「Programming Skills」「Web Application Servers」「Databases」といったサブカテゴリを太字で表示すると、3種類のスキルについて書かれていることが明白になります。

●ポイント5:なるべく1ページに収める

 文章を個条書きにしたことで、少しスペースに余裕ができます。他にも行間を詰めたり、余白を少なくするなどしてみてください。見やすさを損わないようにしつつ、無理のない範囲で1枚に収めれば、美しい履歴書の出来上がりです。

添削後の履歴書は?

 さて、では上記のポイントを押さえて書き換えた履歴書を見てみましょう。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 最初の履歴書より少しスッキリしたような気がしませんか? もちろん、もっとステキな履歴書はこの世にたくさん存在しますし、パっと見ただけで「おぉ、カッコイイ!」と思う履歴書も山のようにあります。そんな履歴書の例を探しつつ、皆さんなりに履歴書を作ってみてください。そして、できれば誰かに履歴書を添削してもらえるといいでしょう。自分では気付かなかった細かな間違いを指摘してもらえるかもしれません。

 もちろん、最終的に転職が成功するかどうかは履歴書の「中身」が一番、重要です。その中身をゆっくり、じっくり読んでもらうためにも、見やすくてカッコイイ履歴書を作ってくださいね。では、Good Luck!

筆者紹介

きょうこ先生

大阪府出身。米国の大学院で言語学修士号(M.A.)を取得したのち、米出版社や都内の英文雑誌出版社、オンラインメディア企業などで記者として勤務。現在は独立し、フリーランスで執筆や翻訳を手掛ける。


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