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第1回 Windows Server 2012の概要Windows Server 2012クラウドジェネレーション(2/3 ページ)

オンプレミスからクラウドまで幅広くカバーする、機能強化が進んだ新サーバOS、Windows Server 2012の連載開始。

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 以下にWindows Server 2012の新機能の概要をまとめておく。次回からは、それぞれの機能に関する詳しい説明を行う予定である。

新機能/機能強化点
■Active Directory証明書サービス(AD CS)の新機能
・サーバ・マネージャとの統合による操作の簡素化
・PowerShellによるAD CS役割サービスの展開と管理のサポート
・すべてのAD CS役割サービスがServer Coreで実行可能
・ドメインに参加していないコンピュータの証明書の自動更新のサポート
・国際化ドメイン名(IDN)のサポート
■Active Directory Rights Management サービス (AD RMS) の新機能
・AD RMSとSQL Server の要件の緩和
・サーバ・マネージャーとPowerShellによる、AD RMSのリモート展開のサポート
■Windows 8のBitLockerサポートに対する新機能
・ネットワーク・ロック解除
■BranchCache の新機能
・新しいBranchCacheグループ・ポリシー設定
■フェイル・オーバー・クラスタリングの新機能
・クラスタ・スケーラビリティの強化
・クラスタの共有ボリューム・サポートの強化
・スケールアウト・ファイル・サーバのサポート
・クラスタ対応更新
・仮想マシンのアプリケーションの監視
・iSCSI Software Target の統合
■ファイル・サーバ・リソース・マネージャの新機能
・ダイナミック アクセス制御
・ファイル種別の自動分類の強化
・ファイル種別の手動分類
・アクセス拒否アシスタンス(拒否メッセージのカスタマイズ)
■ファイル・サービスおよび記憶域サービスの新機能
・データ重複除去
・iSCSIターゲット・サーバ
・記憶域スペースと記憶域プール
・サーバ・マネージャのファイル・サービスおよび記憶域サービスによる統合リモート管理
・ファイル・サービスおよび記憶域サービス用のPowerShellコマンドレットのサポート
■Hyper-V の新機能
・Windows 8向けクライアントHyper-V
・動的メモリの機能強化(スマート・ページング)
・強化されたPowerShell用Hyper-Vモジュール
・仮想マシンを複製するHyper-Vレプリカ
・仮想マシンのインポート時のチェック強化/修復機能
・非クラスタ環境でのライブ・マイグレーションのサポート
・リソース・メータリング
・シングル・ルートI/O仮想化(SR-IOV)のサポート
・記憶域の移行
・SMBファイル共有上の記憶域サポート
・仮想ファイバ・チャネル
・仮想ハード・ディスクの新フォーマット.vhdxのサポート
・仮想マシンを実行したままのスナップショットの更新
・仮想NUMA
・拡張可能な仮想スイッチ
■Kerberos 認証の新機能
・信頼されていないターゲットに対する拡張保護のサポート
・EncryptMessage/DecryptMessage のカーネル・サポート
・Kerberos SSPにおける、証明書を使用するデバイス・ログオン
・ブランチ・オフィスの外部にあるリソースに対する認証メカニズム保証
■管理されたサービス・アカウントの新機能
・「グループの管理されたサービス・アカウント(gMSA:Group Managed Service Accounts)」のサポート
■Windows展開サービス(WDS)の新機能
・.vhdx形式のイメージ展開のサポート
・IPv6/DHCPv6によるTFTP/マルチキャストのサポート
・UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を搭載したx86クライアントのサポート
・ARMクライアントへのイメージ展開のサポート
・Active Directoryを使わないスタンドアロン・サーバ・モードのサポート
・TFTP高速化のための機能強化
■SMB 3.0
・SMB透過フェイルオーバー
・SMBスケールアウト
・SMBマルチチャネル
・SMBダイレクト
・サーバ・アプリケーションのパフォーマンス・カウンタ
・SMB用PowerShellコマンドレットのサポート
・SMB暗号化
・SMBディレクトリリース
■リモート・デスクトップ・サービスの新機能
・仮想デスクトップ・インフラストラクチャ(VDI)展開機能の強化
・セッション仮想化の展開機能による、管理とインストールの一元化
・一元的なリソースの公開
・Windows 8をサポートするリモート・デスクトップ・プロトコルの新版(RDP 8)
■セキュリティ監査の新機能
・式ベースの監査ポリシーのサポート
・ファイル・アクセスの監査機能の強化
・ユーザー・ログオン監査の強化
・リムーバブル記憶装置使用の監査
■スマート・カードの新機能
・仮想スマート・カードのサポート
・スマート・カード・サービスの開始と停止の動作
・Windows 8アプリにおけるスマート・カードのサポート
■TLS/SSL(Schannel SSP)の新機能
・TLSにおけるServer Name Indicator(SNI)拡張のサポート
・データグラム・トランスポート層セキュリティ(DTLS)のサポート
Windows Server 2012の新機能/改善された機能(抜粋)
Windows Server 2012の主な新機能、機能改善点。より完全なリストについては「Windows Server 2012 の新機能(TechNetサイト)」参照。

 以下に、Windows Server 2012で廃止された機能をまとめておく。

廃止された機能
■Active Directory フェデレーション・サービス
・Webエージェントの“NTトークン モード”構成を使用するアプリケーションの非サポート
・“リソース グループ”の非サポート
■Server Coreコンポーネント
・Oclist.exeは削除(代わりにDism.exeを使うこと)
■クラスタリング
・Cluster.exeの廃止(代わりにPowerShellを使う)
■グラフィックス・ドライバ
・XDDMドライバはサポートされない(WDDMドライバを使用すること)
・PC/AT BIOSを介するネイティブVGA BIOSは非サポート
■Hyper-V
・VM Chimney(TCP オフロード)サポートの削除
・Static VMQ は非サポート
■ネットワーク関連
・NetDMA は削除
・Token Ringは非サポート
■SQL Serverサポート
・SQL Server 7.0より前のバージョンは非サポート(SQL Server 6.5もしくはそれ以前のSQL Serverへの接続はエラーとなる)
■記憶域
・SAN用記憶域マネージャMMCスナップインの削除(代わりにPowerShellを使うこと)
・記憶域エクスプローラMMCスナップインの削除
・SCSIportホストバス・アダプタ・ドライバは削除(代わりにStorportドライバなどを使うこと)
■Visual Studioサポート
・ODBCやOLEDB、ADOを使うVisual Studio Analyzer 2003は非サポート
■Windowsヘルプ
・.hlpファイルを開くためのWindowsヘルプ・プログラム(winhlp32.exe)の提供停止(.hlpファイルは開けなくなる)
Windows Server 2012で廃止された機能(抜粋)
Windows Server 2012で廃止された主な機能より完全なリストについては「Windows Server 2012 で削除された機能または推奨されなくなった機能(TechNetサイト)」参照。

 以下に、Windows Server 2012では非推奨となった機能をまとめておく。これらの機能はWindows Server 2012ではまだ利用できるが、将来は非サポートもしくは機能が削除される予定となっている。

非推奨となった機能
■Active Directory
・dcpromo.exeは非推奨に(dcpromoを起動するとサーバ・マネージャを呼び出す)
■データベース接続
・16bit/32bitのアプリケーション/ドライバに対するODBCサポートは非推奨(64bit版を使うこと)
・ODBC/OLEDB support for Oracleは非推奨(Oracle製のものを使うこと)
■NDISドライバ
・NDIS(Network Driver Interface Specification)5.0/5.1/5.2 API は非推奨(NDIS 6.0を使うこと)
■Hyper-V
・WMIのroot\virtualization名前空間は非推奨(root\virtualization\v2を使うこと)
・Windows Authorization Manager(AzMan)は非推奨(仮想マシン用の新しい管理ツールを使用するか、承認モデルを再設計すること)
■印刷
・lpr/lpdは非推奨(UNIXクライアントはIPP を使用すること)
■Remote Data Service
・Remote Data Service は非推奨(Windows Web サービス API に移行すること)
■SMTP
・SMTPおよび関連管理ツールは非推奨(今後はSystem.Net.Smtpを使用するように検討すること)
■UNIXベース・アプリケーション用サブシステム(SUA)
・SUAは非推奨(仮想マシン上で旧OSと共に使うなどの対策を考慮すること)
■トランスポート・プロトコル
・Transport Driver Interface(TDI)やLayered Service Providers(LSP)は非推奨(代わりにWindowsフィルタリング・プラットフォームを使用すること)
■SQL Serverサポート
・SQL に対するODBC/OLEDB のサポートは、SQL Server 7およびSQL 2000より後のバージョンでは非推奨(SQL Native Client:SNACへの移行を考慮すること)
Windows Server 2012で非推奨となった機能(抜粋)
Windows Server 2012で非推奨となった主な機能。より完全なリストについては「Windows Server 2012 で削除された機能または推奨されなくなった機能(TechNetサイト)」参照。

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