Cloudn PaaSサービスの正式提供を開始:ベースはCloud Foundry
NTTコミュニケーションズがPaaSサービスを正式展開する。自動スケールやロードバランシング、ゾーン選択など、その他の機能も拡張、期間限定無料キャンペーンで広くユーザーを募る。
NTTコミュニケーションズは、同社のパブリッククラウドサービス「Bizホスティング Cloudn」において、PaaSサービスの一般受付をスタート、同時にスケーラビリティを確保するメニューの提供を開始した。
PaaSサービスは2012年12月から限定的に提供してきたものだが(関連記事)、2013年3月28日から一般利用者向けに公開され、「カスタマポータル」から直接購入して利用できるようになった。
同社PaaSサービスはCloud Foundryをベースにしたもので、RubyやJavaといった主要な言語向けの環境やデータベースなどのミドルウェアを提供するもの。今回新規に提供される機能は以下の通り。
- Auto Scaling ユーザーが設定したポリシーに基づいて仮想サーバインスタンスを自動的に増減させる機能
- Load Balancing Advanced(LBA) トラフィック負荷を分散するロードバランサ機能
- Facility Redundancy Zone HA構成でシステム構築を行う場合を想定した、データセンターの選択機能
- File Storage NFSプロトコルのファイルストレージ機能
この他、2013年4月11日からはMySQLを使ったデータベースシステムも提供を開始する。
また、システム運用監視用カスタマポータルそのものもリニューアルしており、仮想マシンインスタンス単位ではなくシステム単位で仮想サーバ群をまとめて構築する機能や、CPUなどのリソースを監視する機能を追加している。各サービスへのアクセスはシングルサインオンに対応したため利便性も向上しているという。
NTTコミュニケーションズでは今後、VPN接続サービスやメモリ容量を拡大した仮想サーバプランなど、サービス拡充を進めていく予定。
なお、同社では2013年3月28日〜4月30日までの期間、CloudnのPaaSを含むサービス利用額が無料になるキャンペーンを実施する。詳細は下記関連リンクを参照。
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