Rackspace、通信事業者によるOpenStackクラウド構築を支援:通信事業者のAWS対抗を支援?
米Rackspace Hostingは4月15日、各国の通信事業者やサービスプロバイダーによるOpenStackクラウドの設計や運用を支援し、相互接続されたグローバルクラウドネットワークを構築する計画を発表した。
米クラウド大手のRackspace Hostingは4月15日、各国の通信事業者やサービスプロバイダーによるOpenStackクラウドの設計や運用を支援し、相互接続されたグローバルクラウドネットワークを構築する計画を発表した。業界ではAmazon Web Services対抗を支援する動きと受け止められている。
RackspaceはOpenStackを基盤とするハードウェアとソフトウェアなどのクラウド技術をサービスプロバイダーに提供し、リモートからそのクラウドを運用して、パッチ管理や調整、モニタなどを担う。営業やサポートなどの研修も行い、市場進出を支援する。
サービスプロバイダーは物理的なデータセンターを提供し、共同ブランドのクラウドサービスを顧客向けに宣伝販売する。これにより、プロバイダーとその顧客は、相互に接続されたグローバルデータセンターのネットワークを利用できるようになるとRackspaceは説明。顧客は地元のプロバイダーとの関係を保ちながら、ネットワーク内のどのデータセンターでもワークロードを実行することが可能になるとしている。
Rackspaceのラナム・ネピア最高経営責任者(CEO)は「このネットワークの構築により、さまざまな地域のさまざまなプロバイダーが結び付いて、相互運用性を備えたグローバルな『クラウドのクラウド』を提供し、世界中でクラウドサービスの向上を実現できる」とコメントしている。
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