Amazon Web Services、AWS OpsWorksにカスタムAMI追加:次期「AWS SDK for .NET」はWindows Phone対応
米Amazon Web Servicesは、AWS OpsWorksで新たにカスタムAMIとChef11のサポートを追加したと発表した。併せて、「AWS SDK for .NET」の次期バージョンのプレビュー版を公開した。
米Amazon Web Services(AWS)は、アプリケーションをAWSクラウドで管理するためのサービス「AWS OpsWorks」で、新たにカスタムAMI(Amazon Machine Image)とChef11のサポートを追加したと発表した。併せて、「AWS SDK for .NET」の次期バージョンのプレビュー版を公開した。Windows向け開発ツールの強化を図る。
OpsWorksで新たにサポートされたカスタムAMIでは、Amazon EC2インスタンスの状態を、ユーザーの好みの設定で、必要とするソフトウェアパッケージを含めて保存できる。ソフトウェアがあらかじめインストールされているため、起動時間を短縮化できるという。
Chefレシピも引き続きサポートし、カスタムAMIとともに利用すれば、変更頻度の少ないコンポーネントは起動時間を短縮でき、動的コンポ―ネントはアップデートが容易になるとしている。
Chef11については、レシピやコミュニティクックブックでChef11の機能を使えるようにした。新しいスタックはデフォルトでChef 11.4をサポートする。既存のスタックからは数クリックでアップデートできる。
一方、2013年7月25日に公開した次期「AWS SDK for .NET」の開発者プレビュー版では、Microsoft Windows StoreとWindows Phoneアプリケーションのサポートを追加した。Windows PhoneやWindows StoreアプリケーションをAWSサービスと連携させて、クロスターゲットのアプリケーション開発を可能にする。AWSではすでに、iOSとAndroid向けのSDKをサポートしている。
もう1つの新機能として、タスクベースの非同期パターン(TAP)をサポートした。この機能を利用すれば、例えばファイルをS3に非同期的にアップロード可能になる。
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