Diablo、DIMMソケットに挿すフラッシュモジュールを発表:アクセス速度が大幅向上と主張
メモリシステムインターフェイス製品を手掛けるカナダDiablo Technologiesは、新しいストレージ/システムメモリ製品「Memory Channel Storage」を発表した。
メモリシステムインターフェイス製品を手掛けるカナダDiablo Technologiesは2013年7月30日、大企業向けの新しいストレージ/システムメモリ製品「Memory Channel Storage(MCS)」を発表した。
Diabloによると、同社は不揮発メモリをサーバ・マシンやストレージアレイのホストプロセッサに直接接続するシステムアーキテクチャを開発した。MCSを標準的なRDIMM(Registered DIMM)の代わりに、これらのマシンのマザーボード上にあるDDR3 SDRAM向けDIMMソケットに差すことでCPUネイティブのメモリインターフェイスに接続できるようにした。フラッシュメモリを利用した他のストレージ装置に比べてアクセス速度が大幅に向上し、「市販のエンタープライズストレージソリューションの中で最高かつ最も経済的なスケーリング」を実現するとしている。
具体的には、MCSを従来型のブロックストレージデバイスとして利用した場合、アクセス時の遅延は、PCI Expressに接続するSSDに比べて85%以上、SATA/SASインターフェイスに接続するSSDに比べると96%削減されるという。
さらに、システムメモリをギガバイトからテラバイト規模まで拡張可能になり、大型インメモリアプリケーションの処理性能は大幅に向上すると説明。すべてのアプリケーションのデータセットをCPUのメモリ空間に格納できることから、memcachedやビッグデータ分析といった大容量のインメモリアプリケーションに最適だとしている。
用途としては、高い処理性能が要求される大企業のデータベースやクラウド、ビッグデータ分析、HFT(高頻度売買)などの金融アプリケーション、サーバ/ストレージ仮想化、仮想デスクトップインフラを挙げている。
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