有栖川塔子 TOKO ARISUGAWA
26歳の若さながら超優秀な弁護士で、大学在学中に司法試験に合格。大手の「新丸ノ内法律事務所」で、企業法務のスペシャリストとして数多くのクライアントを担当中。
目下の悩みは、事務所に持ち込まれるコンピュータシステムに関する事件、いわゆる「IT紛争」がすべて彼女に押し付けられること。
やれ「クラウド」だ「RDB」だと、専門外の人間には難解な言葉が並ぶうえ、証拠となる成果物は、宇宙人にでも読ませるかのようなよく分からない文字が並ぶプログラム。そのうえ「多少の欠陥はあっても仕事は完成したと見なす」とか「お金を払っているはずの買い手もシステムづくりには責任を負う」など通常の商慣習では理解できないことも多く、IT紛争は多くの弁護士から敬遠されがち。とりたてて興味もないIT紛争に時間をとられることを非常に腹立たしく思いつつも、紛争に携わるたびに知見と経験が深まり、“IT弁護士塔子様”という名声を得てしまう。そんな塔子の元には、いつからか大学時代友人や趣味の仲間からもIT紛争の相談がやってくるように……。
塔子のもう1つの悩みは、誰もが認める美貌の持ち主でありながらなかなか良縁に恵まれないこと。クライアントに「バカ!」「アホ!」と怒鳴りつけるマサカリのような性格が原因であることは間違いないが、本人にはまったくその認識がない。
「美人弁護士 有栖川塔子のIT事件簿」バックナンバー
- 要件やシステム化の範囲はどうやって決めるのか?
- 業務要件のモレを無くすためにマークすべき人とは?
- もしも要件定義の無いシステム開発の担当になったら
- もし要件定義担当者とベンダーが「グル」だったら?
- 修正の影響範囲が分からない? そんなの徹夜でおやりなさい
- その性能要件は消滅しました(えっ!?)
- 要件が決まるまで、テコでも動きません!
- パッケージソフト導入の「お・と・し・あ・な」
- 排他制御でアイタタタ!―― パッケージソフトの落とし穴
- 要件定義を決めるのはベンダーの仕事でしょ?
- そもそも要件定義って何なのよ
- IT訴訟弁護士「塔子」参上!
- 登場人物紹介 有賀一郎
- 登場人物紹介 西園寺彩音
- 登場人物紹介 成兼章介
- 登場人物紹介 有栖川塔子
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