「Microsoftアカウント」に新機能、サインイン履歴の確認などが可能に:身に覚えのない履歴をチェックし不審なログインに備え
米マイクロソフトは2013年12月9日、Windows PCなどの端末やOutlook.comなどのサービスに使われるMicrosoftアカウントの新しいセキュリティ機能を発表した。
米マイクロソフトは2013年12月9日、Windows PCなどの端末やOutlook.comなどのサービスに使われるMicrosoftアカウントの新しいセキュリティ機能を発表した。ユーザーが自分のアカウントの使用状況を把握してコントロールを強化できるようにする狙いで、向こう数日のうちに導入するとしている。
新機能はユーザーからのフィードバックに応えたもので、まずMicrosoftアカウントの管理画面に「Recent activity」(最近の活動)の項目が追加され、サインインした時間と場所、デバイス、ブラウザなどの情報を表示する。サインイン履歴以外にも「誤ったパスワードの入力」「リカバリコードの追加」「パスワードリセット」などの履歴について時間や場所が確認できる。
もし身に覚えのない履歴があれば、「This wasn’t me」(私ではありません)のボタンをクリックしてMicrosoftに通報できるという。
また、二段階認証に使っているセキュリティ情報(例えば電話番号と電子メールアドレス)が両方同時に使えなくなった場合などに備えて、リカバリコードを発行できる機能も加わった。このコードは印刷するか書き留めるなどして安全な場所に保存しておき、万が一の場合にアカウントへのアクセス復旧のための「スペアキー」として使うことを想定している。
さらに、不審なサインインなどの挙動をユーザーに知らせるセキュリティ通知についても、どのアドレスや電話番号で通知を受け取るかをユーザーが選択できるようになった。
Microsoftアカウントではセキュリティ強化策として2013年4月に二段階認証を導入した。この8カ月で利用者は順調に増えていて、二段階認証を有効にしたアカウントは不正行為に遭う確率が減る傾向にあるという。まだ二段階認証を有効にしていない場合はぜひ設定するようMicrosoftは呼び掛けている。
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