SAP、Cloud FoundryとOpenStackのスポンサーに:コミュニティとの関係を深める重要なステップ
SAPが「Cloud Foundry」と「OpenStack Foundation」のスポンサーになったことを発表した。
独SAPは2014年7月22日、オープンソースのPaaSソフトウェア「Cloud Foundry」と、IaaS構築のためのクラウド基盤ソフトウェアを推進する「OpenStack Foundation」の両プロジェクトのスポンサーになったことを発表した。
併せて、クラウドベースの新たな開発ツール「SAP HANA Answers」「SAP River Rapid Development Environment(RDE)」も発表した。
SAPはCloud Foundryのプラチナ会員として、他のスポンサー企業と共にCloud Foundry環境向けのクラウドアプリケーションの開発を支援。支援の一環として、Cloud Foundryアプリケーションで「SAP HANA」のインメモリ機能を活用するためのサービスブローカーをオープンソースとして公開している。
また、OpenStack Foundationではコードベースでの開発支援に加え、エンタープライズのクラウド管理に関するノウハウを生かし、OpenStackの機能強化を後押しする。
同社はこうしたオープンソースプロジェクトとの関係を「オープンな技術プラットフォームを提供し、デベロッパーコミュニティとの関係を深めるSAPの戦略にとって重要なステップ」と位置付ける。
一方、新たな開発ツールでは、「SAP HANA Cloud Platform」上でのアプリケーション開発を容易にすることを目指す。SAP HANA Answersは、SAP HANAの最新情報や専門知識を提供するナレッジハブサイトになる。SAP HANA Answersプラグインを通じ、開発環境上のSAP HANA Studioから直接同サイトの情報やナレッジに簡単にアクセスできる。
SAP River RDEは6月にベータ版をリリースしていたもので、アプリケーション設計、開発、デプロイのためのシンプルで生産性の高い環境の提供を目指している。
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