セキュリティ・キャンプ卒業後に何をしたいか、してほしいか:セキュリティ業界、1440度(10)(1/2 ページ)
次代を担う若者へ――セキュリティ・キャンプ2014全国大会の選考に携わった先輩エンジニアが望む「未来」とは。
セキュリティ・キャンプ2014全国大会の「ソフトウェア・セキュリティ・クラス」の講師を担当する松木です。今回、ベテラン講師の先輩から「セキュリティ・キャンプに興味ある?」と声を掛けてもらい、講師をさせていただくことになりました。
セキュリティ・キャンプが非常にエキサイティングなイベントであることは、セキュリティ・キャンプに関わった人の話やメディアの報道を通じて、以前から知っていましたが、私自身、これまで直接関わる機会がありませんでした。参加者の皆さんと楽しく有意義な時間を過ごせればと思います。
【関連リンク】
セキュリティ業界、1440度(9):
講師も悩む――セキュリティ・キャンプ「選考」のやり方
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1407/23/news014.html
「先回りした対策」を導き出せる人材を作るために
ソフトウェア・セキュリティ・クラスは、社会問題化している脆弱性攻撃やマルウェアを用いたサイバー攻撃に対して、脆弱性解析やマルウェア解析、フォレンジック技術を学び、攻撃者の思考や意図を先回りした対策を導き出せる人材の発掘・育成を目的としているクラスです。
去る2014年6月18日、講師陣による参加者の選考会がありました。まずはその選考会の様子について紹介しましょう。
2014年のソフトウェア・セキュリティ・クラスには、約40名弱の応募がありました。定員は10名なので倍率は約4倍であり、他のクラスに比べると競争率は若干低かったようです。
実は、応募者数は2013年に比べても減っています。この数字については講師の間でも議論となりました。ソフトウェア・セキュリティ・クラスの人気が下がったのか、はたまた応募用紙の問題が良くなかったのか、これぐらいの倍率がちょうど良いのではないか、などの意見が交わされました。
選考は午前中から5時間ほどをかけて、講師全員が全ての応募用紙をチェックしました。私は今回が初めてでしたが、先輩講師陣いわく「2014年の応募者は、レベルが高い」とのことです。
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