VR/ARにも使える多彩な3Dモデルの部品が手に入るUnity Asset Storeの基本的な使い方:ゲーム開発初心者のためのUnity入門(3)(1/3 ページ)
Unity 5.4で3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する連載。今回は、Asset Storeで配布されている無料のテクスチャをダウンロードしてマテリアルに適用する方法や、Asset Storeにある人物の3Dモデルをダウンロードし、Scene画面に配置する方法や、空(そら)の背景を設定する方法を紹介する【Windows 10、Unity 5.4に対応】。
Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する本連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」。前回の「Unityで3Dモデルや色、テクスチャのマテリアルを作成、変更、保存する基本」は、色、テクスチャ、画像、アセットで「物の見え方」を決める「Material」「Main Camera」「Scale」「Rotation」を設定/変更する方法を紹介した。
前回はマテリアルに適用するテクスチャとしてローカルにある画像を指定したが、今回は、Asset Storeで配布されている無料のテクスチャをダウンロードしてマテリアルに適用する方法を紹介する。また、併せてAsset Storeにある人物の3Dモデルとして、ライセンスに同意すれば無料で使える「ユニティちゃん」をダウンロードし、Scene画面に配置する方法、さらに、WindowsメニューからのLightingでの「Skybox」で、空(そら)の背景アセットを指定し保存する方法も紹介する。
VR/ARにも使える多彩な3Dモデルの部品が手に入るAsset Storeとは
Asset Storeとは、Unityのゲームで利用できる、さまざまな部品(アセット)が配布/販売されているオンラインストアだ。無料から有料までたくさんのアセットが登録されている。
VR/ARにも使える3Dモデル以外も、3Dキャラクターの動きを決めるアニメーションやスクリプト、シェーダーや音声など、実に多彩なアセットがある。これらを使うことで、ゲームやVR/ARコンテンツの開発を効率化できるだろう。
Asset Storeでの基本設定
Asset Storeにアクセス
Asset StoreにアクセスするにはUnityメニューの「Window」→「Asset Store」と選択する(図1)。
Asset Storeが表示されるが、開発環境のレイアウトを「2 by 3」にしているため、Scene画面内にAsset Storeが表示される。画面が狭くて見にくいので、「Asset Store」タブの上でマウスを右クリックして表示される「Maximize」を選択する(図2)。
すると図3のようにAsset Storeが全画面で表示される。元のサイズの戻す場合は「Maximize」のチェックを外すといい。
Asset Storeにログイン
Asset Storeを利用するには、アカウントを用意しなければならない。アカウントを登録してログインすると、Asset Storeの利用が可能になる。
しかし、読者の皆さんは既にアカウントの登録はUnityをインストールした時点で済んでいるはずだ。まだの方は連載第1回の「誰でもできる! Unity5.4無料版のインストール手順」を参照してほしい。そのアカウントでAsset Storeにログインすればいい。
図3の右隅上にある「Log In」をクリックする。すると、図4のように「Log in with your Unity Account」画面が表示されるので、前述の「誰でもできる! Unity 4.5無料版のインストール手順」で登録しておいたメールアドレスとパスワードを入力すればいい。
入力後「Log In」ボタンをクリックするだけだ(図5)。「Keep me logged in」にもチェックを付けておくと、Asset Storeに入るたびにログインする必要はなくなる。
すると、図6のようにAsset Storeの右隅上にログインしたユーザー名が表示される。
有料アセットを購入するためのクレジットカード登録
有料のアセットを購入する場合、新たに情報を登録する必要がある。図6の右端に表示されている、ユーザー名の横の「▼」をクリックする。すると、「My Account」と表示されるので、これをクリックする。
すると、図7のような画面が表示される。
筆者の場合は既にクレジットカードは登録済みであるため、各種情報が入力されている。まだ未入力の場合は、「Billing Address」の箇所をクリックすると図8の画面が表示されるので、必要事項を入力する。筆者の場合は既に入力済みになっている。これ以後は、有料のアプリを購入して決済する際にクレジットカードの番号を入力するよう促されるので、順次従って購入を完結する。
筆者の場合は、既にデータが入力されているので、「Edit Billing Address」と表示され、編集状態になっているが、通常は、「Address Information Required」の画面が表示され、情報の入力を要求される。しかし、今回は有料のアセットは使わないため、この部分の詳細な解説は省略する。後の連載で有料のAssetを購入する場合に、詳細に解説しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- HoloLens用Unity 5のプロジェクトをUWPとして書き出しエミュレータで動かす
拡張現実(AR)用ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」のエミュレーターを使ってHoloLens用アプリの作り方を解説する本連載。今回は、HoloLens用Unity 5で簡単なUnityプロジェクトを作成し、それをUWPに書き出してHoloLens Emulatorに配置する方法について。 - Unityでも使える無料ARライブラリVuforiaの基礎知識とライセンス登録、インストール、簡単な使い方
本連載では、ARを無料で制作できるライブラリVuforiaとUnityを使うことで、誰でも簡単にARのコンテンツを制作できる方法を紹介します。初回は、Vuforiaの概要とライセンス登録の仕方、Unityにセットアップする方法、簡単なARコンテンツの作り方について。 - UnityでWebカメラの画像をリアルタイムで複数テクスチャとして表示する&Kinectセンサーと連動させる
ゲーム開発環境Unity 5の「Personal Edition」では、Unity 4.6以前では有料だった機能が無料で使えるようになった。本連載では、Unity 5で無料になった機能の使い方について解説していく。初回はWebカメラと、「Kinect for Windows v2」を使ったサンプルを紹介する。