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演繹法を駆使してメンバーを納得させる:ITエンジニアのチームリーダーシップ実践講座(13)(2/3 ページ)
演繹法や帰納法などの論理思考を活用すれば、メンバー間の話し合いや家族への小遣いアップ交渉もうまくいく(かもしれない)。
帰納法で根拠を述べる
帰納法は、「よく似た事例で根拠を複数出して」「今回の主張もそれに当てはまる」と進める論法です。
先ほどと同様に「顧客情報の不正流出予防」について「USB機能を無効にすべきだ」と主張したいときは、次のようにします。
1
某研究所で新製品のデザインが発表前に暴露されたのは、社員がUSBメモリで設計図面を持ち出したからだそうだ 【根拠】
2
うちでも営業部の社員が外でUSBメモリを紛失したらしく、製品の価格体系など社外秘情報が漏れた可能性がある 【根拠】
3
USBメモリは小さく、持ち運びが楽なのが災いして、所在の管理が難しい 【根拠】
4
USBメモリはセキュリティの観点で扱いが厄介だ 【まとめ】
5
だからUSB機能を無効にすべきだ
このように「根拠1」「根拠2」「根拠3」と根拠を積み重ね、このことから何が言えるか「まとめ」を暗に示し、「だから……」と話を組み立てていきます。
メンバーは自分の意見について、納得できるような根拠を提示しなければなりません。メンバー一人一人に論理思考を身に付けてもらうと、チームの共通言語として広く深い議論ができるようになり、お互いに納得の度合いが高まり、意思疎通が強固になるはずです。
ポイント
発言には根拠を提示する
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