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OpenStack技術者認定試験がスタート:2015年10月26日から受験可能に
OpenStack技術者認定試験「OPCEL認定試験」がスタートする。ディストリビューションやバージョンに依存しない普遍的な知識を問う内容だという。
エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は2015年10月26日から「OPCEL認定試験(OpenStack技術者認定試験)」の配信を開始する。受験予約は2015年9月28日からピアソンVUEで受け付けている。試験は90分のコンピューターベースドテスティング方式、受験料は3万円(税別)。合格者は「OPCEL認定プロフェッショナル」に認定される。
試験はNEC、富士通、日立およびOpenStackの技術コミュニティの協力を得て開発、ディストリビューションに依存しない内容で構成したという。試験で前提とするバージョンはOpenStack Kiloだが、バージョン固有の依存関係を最小限にしていることから、最新バージョンがリリースされた場合でも、認定資格の有意性は維持できるとしている。
出題範囲は以下の通り。
- OpenStack のアーキテクチャとデプロイメント
- クラウドコンピューティングの概念
- OpenStackのアーキテクチャと設計
- OpenStackのインストレーションとデプロイメント
- 必須管理サービス
- アイデンティティサービス、認証と認可
- ダッシュボードとRESTful API
- テレメトリ
- オーケストレーション
- イメージとデータストレージ
- イメージサービス
- イメージの作成
- ブロックストレージ
- オブジェクトストレージ
- ネットワーキング、コンピューティングおよびインスタンス管理
- ネットワーキングサービス
- コンピュートサービス
- ベアメタルプロビジョニング
なお、対策教材として2015年10月下旬に「OPCEL認定試験 対策教科書(仮題)」(日本仮想化技術著)、2016年2月に「OpenStack構築運用トレーニングテキスト -OPCEL認定試験対応-(仮題)」(ナレッジデザイン著)が出版される予定だという。
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