NEC、「NEC Cloud IaaS」を機能強化 データの秘密分散格納や他社クラウドへの接続に対応
NECがクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」の機能を強化ハイブリッドクラウド/マルチクラウド運用性の向上、セキュリティ対策強化を実現する機能などを拡充する。
NECは2015年11月10日、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」の機能強化を行うと発表した。
NEC Cloud IaaSは、オープンソースのIaaS(Infrastructure as a Service)基盤ソフトウエア「OpenStack」をベースにしたクラウド基盤サービス。新たに、「オブジェクトストレージ セキュアゲートウェイ」や「個人情報自動検出機能」を追加した。オブジェクトストレージ セキュアゲートウェイはアーカイブやバックアップデータファイルを乱数化して分割し、複数のオブジェクトストレージへ秘密分散格納する機能。分散保存先としてAmazon S3(Amazon Simple Storage Service)、Microsoft Azure BLOBなどを利用できる。個人情報自動検出機能は、作業者が対象サーバーからデータを外部へ持ち出す際に自動で個人情報の有無を検知するもの。内部不正の抑止力を高められる。
また、NEC Cloud IaaSと他社クラウドサービスとのシステム連携を閉域網で接続できる「NECパブリッククラウド接続サービス」も2015年12月25日開始予定。まずはAmazon Web ServicesとMicrosoft Azureを対象とし、随時拡大するとしている。この他、他社のクラウドサービス環境も含めてシステム全体の運用作業をNECが代行する「NEC Remote Inrastructure Managementサービス」や、マルチデバイス対応の仮想デスクトップ環境をDaaS(Desktop as a Service)として提供する「NEC Cloud DaaS」も始める。
NECはクラウド型のNEC Cloud IaaSの他に、オンプレミス型の「NEC Cloud System」も展開。今後、双方を連携させるハイブリッドクラウドとしての強化も進めていくという。
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