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損益計算書に登場する5つの利益“+1”2015年版お茶でも飲みながら会計入門(102)(1/3 ページ)

元ITエンジニアで現会計士の吉田延史さんが会計用語や事象を解説する本連載。今回は、新会計基準にのっとって「損益計算書」の利益の見方を解説します。

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「お茶でも飲みながら会計入門」

連載目次

会計システムに携わるITエンジニアに、業務知識として会計の基礎知識をお伝えする本連載。前回は、東芝が行った工事進行基準による売上計上不正を解説しました。今回は損益計算書に登場する5つの利益の違いを、モバイルアプリ開発を例に解説します。

本連載の趣旨については「ITエンジニアになぜ会計は必要なのか」をご覧ください。

 会社は「利益」を上げるために日々活動しています。企業が利益を計算するために作成する「損益計算書」には、利益と名の付くものが幾つもあります。それぞれの内容について、連載第15回「損益計算書に登場する5つの利益」で解説しましたが、その後平成25年9月に会計基準が変わり、名称変更などがありましたので、再度解説します。

【1】連結損益計算書と損益計算書

 「損益計算書」は、企業が1年間でどれだけの利益を上げたかを計算した表です。グループ会社がある場合には、グループ全体でどれだけの利益を上げたかを計算した「連結損益計算書」を作成します。それぞれで表示している利益は以下の種類があります。

連結損益計算書 損益計算書
売上総利益 売上総利益
営業利益 営業利益
経常利益 経常利益
税金等調整前当期純利益 税引前当期純利益
少数株主損益調整前当期純利益 当期純利益
当期純利益 .

 次ページで、それぞれの利益について解説します。

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