銀行マンや投資家らがあなたのFintechビジネスモデルをモノにしてくれるかもしれないプログラム:IT版「マネーの虎」始まる(?)
アイデアと技術がある若い企業を銀行などが支援。三菱東京UFJ銀行が4カ月間の集中プログラムの参加者を募集する。
三菱東京UFJ銀行は2015年11月27日、ベンチャー企業を対象とした「MUFG Fintechアクセラレータ」プログラムを発表した。三菱東京UFJ銀行では2015年2月にビジネスコンテストとして「Fintech Challenge 2015」を開催した実績があり、金融ビジネスモデルとIT技術の融合を意味する「Fintech」への取り組みを強化したかたちだ。
同プログラムは、Fintechに取り組むベンチャー/スタートアップ企業のを支援・育成するもの。4カ月の集中プログラムで、金融領域の専門家などがビジネスモデルのブラッシュアップや実際のビジネスの立ち上げを支援する。プログラム参加企業との事業連携や提携、出資も検討するという。三菱東京UFJ銀行が主催となり、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、三菱UFJキャピタル、三菱総合研究所など、他の三菱UFJフィナンシャル・グループの企業もプログラムに協力する。
対象とする事業領域は、決済、融資、資産管理、資産運用、デジタルバンキング、マーケット取引、リスク管理、セキュリティ、デジタルマーケティングなど。プログラムへの参加資格は、「おおよそ設立5年以内のベンチャー企業、もしくは今後起業を考えている年齢が満20歳以上の個人」で、実績不問だという。
応募期間は、2015年12月18日〜2016年1月31日。一次選考は、Webフォーム経由で申し込んだビジネスアイデアのポテンシャルや応募者の自己アピールの内容などから総合的に判断する、としている。同プログラムの説明会は2015年12月18日、2016年1月18日の二回開催される予定。
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