Oracle Cloud Platformを使うべき理由──他と何がどう違うのか:開発/検証環境にクラウドを活用する3つのポイントとは?(1/3 ページ)
システム構築プロジェクトで使う開発/検証環境を、パブリッククラウドで調達する企業が増えている。オンプレミス製品と同じアーキテクチャで提供されるOracle Cloud Platformは、開発/検証環境として利用した場合も、オラクルユーザーに極めて多くのメリットをもたらす。[パブリッククラウド][Oracle Cloud]
「開発/検証環境はクラウドで調達」が当たり前の時代に
企業が利用するIT環境として、今やパブリッククラウドは不可欠な要素の1つになった。業務処理やサービス提供に必要なコンピューティングリソースやアプリケーションを自社で所有することなく、インターネットを介してオンデマンドで提供されるサービスとして利用するパブリッククラウドは現在、企業ITのあらゆる用途での活用が可能となっている。
なかでもパブリッククラウドを使うメリットが非常に大きいと考えられているのが、システム構築プロジェクトなどの「開発/検証環境」としての活用だ。
一般的なパブリッククラウドサービスでは、インターネット上に用意されたコンピューティングリソースを要件に応じて構成すれば、すぐに利用することができる。また、基本的には利用したリソース分に対してのみコストが発生するが、こうした特徴が、一時的にしか利用しない開発/検証環境の調達先として最適なのである。パブリッククラウドであれば、開発繁忙期の需要に合わせて大量のハードウエア/ソフトウエアを自社で保有する必要がなくなり、システム環境の基本的な運用管理はクラウドベンダーに任せられる。それにより、これまで大きな課題であった開発/検証環境の構築や運用管理にかかるコストを抑えられるのだ。
実は「Oracle Database」や「Oracle WebLogic Server」などのオラクル製品を利用する企業に対しては、開発/検証環境として利用するのに最適なパブリッククラウドサービスがすでに提供されている。その詳細を明らかにする前に、まず開発/検証環境としてクラウドサービスを選定する際のポイントを確認しておこう。
開発/検証環境に使うクラウドの選定で考慮すべき「3つのポイント」
一時的なIT環境需要への柔軟かつ迅速な対応、調達および運用管理コストの削減などの面で、パブリッククラウドは大きなメリットをもたらす。また今日、多くのベンダーがパブリッククラウドサービスの提供に力を入れており、選択肢も豊富である。それらの中から開発/検証環境として利用するサービスを選定する際には、何に留意すべきだろうか? 主な検討事項としては、次の3つが挙げられるだろう。
- 本番環境と同等の環境を構築できるか
- 利用実態に応じた柔軟な課金体系か
- 十分なセキュリティが確保されているか
開発/検証作業では、本番環境と全く同じ環境を使うことが理想的だが、コストや技術的な問題から、それを実現できないケースは少なくない。Oracle Databaseを例にとれば、本番環境で使用するのは「Enterprise Edition」であるのにもかかわらず、ライセンスコストの問題から開発/検証環境ではやむなく「Standard Edition」を使用しているプロジェクトが散見される。また、多くのクラウドサービスでは、「Oracle Real Application Clusters(RAC)」によるクラスター環境を、オンプレミス環境と同様に作ることはできない。こうした制約は、オラクル製品を使うプロジェクトにとって頭の痛い問題である。
2つ目の「課金体系」については、クラウドサービスによっていくつかの料金プランがある。候補となるサービスにどのような料金体系が用意されているのかを事前に調査し、自社の利用形態で最もコストメリットが出るサービスはどれかを比較検討すべきだろう。
「セキュリティ」の観点については、あらためて説明するまでもないだろう。たとえ開発/検証環境であっても、システムで扱うデータをパブリッククラウド上に置く場合、そのセキュリティが適切に確保されるかどうかを十分に確認する必要がある。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年1月23日