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正式版となった「Azureポータル」では何が変わる?Microsoft Azure最新機能フォローアップ(10)(2/3 ページ)

マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」では、日々、新たな機能やサービスが提供されています。今回は、2015年12月に正式リリースとなった新しい「Azureポータル」を紹介します。

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新しいAzureポータルではこんなこともできる!

 新しいAzureポータルでは、Azureクラシックポータルでは実行できない便利な機能がいくつもあります。例えば、Azure仮想マシンを例に、面白い機能を紹介しましょう。

 Azure仮想マシンにリモート接続するための管理者アカウント名やパスワードを忘れてしまうと、Azure仮想マシンの管理に支障が出ます。Azure仮想マシンにVMエージェントがインストールされている場合は、Azure PowerShellやAzure CLIを使用してユーザー名やパスワードをリセットできますが、新しいAzureポータルではこれをポータルのGUIで簡単に実行することができます(画面5)。

画面5
画面5 仮想マシンのリモート接続用ユーザーのユーザー名とパスワードのリセット

 なお、現状、この機能が利用できるのは、後述する「クラシックデプロイモデル」で作成された仮想マシン(クラシック)に限定されます。新しい「リソースマネージャーデプロイモデル」で作成された仮想マシンの場合、現状ではポータルからパスワードリセットを実行する機能は利用できません。

 Azure仮想マシンを仮想ネットワークに接続する場合、内部IPアドレスは動的に自動で割り当てられます。IPアドレスを静的に割り当てるには、Azure PowerShellやAzure CLIを使用する必要がありました。新しいAzureポータルでは、IPアドレスの動的または静的な割り当てを、ポータルのGUIでカスタマイズすることができます(画面6)。

画面6
画面6 仮想マシンのIPアドレスの動的/静的な割り当てをGUI上で実行できる

 新しいAzureポータルでは、ポータルと統合された仮想マシンの診断機能も充実しています。イベントやログの収集をポータルのGUIで構成し、診断のためにこれらの情報をポータルから参照できる他、Windows仮想マシンおよびLinux仮想マシンの起動時のコンソール出力をスクリーンショットで確認することができます(画面7画面8)。

画面7
画面7 仮想マシンの正常な起動を阻んでいる問題を、起動時のスクリーンショットで診断する(画面は意図的に発生させたもの)
画面8
画面8 ブート診断機能は、Linux仮想マシンでも利用可能(画面はCoreOSの起動時のコンソール出力)

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