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高知編:大きな○○がない!!!――地方暮らしのメリット/デメリットITエンジニア U&Iターンの理想と現実(3)(2/3 ページ)

都会から地方にU/IターンしたIT関係者が地方での実情を伝えていく本連載。高知編 第3弾は、高知に移住したはちきん娘(土佐弁で男勝りでハツラツとした女性)が、同僚エンジニアに聞いた地方ならではのメリット/デメリットをセキララにお伝えする。地方への移住を検討するエンジニアの参考になれば幸いだ。

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移住するまで気が付かなかった、地方エンジニアのデメリットとは?

 次はデメリットを見てみましょう。Webメディアなどは、下記のようなポイントを地方エンジニアのデメリットとして、挙げています。

  • 仕事の選択肢が狭まる
  • 新しいコミュニティーを構築しづらい
  • 娯楽が少ない
  • 某有名大型店舗が近くにない

 個人的には、車通勤のため仕事帰りの一杯(飲み会)が気軽にできないことが残念です。飲んだ後は運転できないので、代行業者のお世話になりますが、「この数千円で、何杯飲めるのか…!」とついつい頭によぎります。

 では、弊社エンジニアは、どのような点をデメリットと感じているのでしょうか。

技術書を多く扱う本屋がない

 本ならネットで買えばいいですし、今や日本のどこにいても、大体のものは手に入れられます。しかし都市部の大きな書店のような、大きな技術書のコーナーがある本屋さんは、高知でまだ発見していないそうです。「たくさんの技術書の陳列状況を見て、今のトレンドを読み解く」ことができなくなったのは、地方に来るまで分からなかった意外な盲点だったようです。

 とはいえ、情報の感度が極端に落ちることはないようです。前述の書店でのトレンドチェックも、「落ち着いて考えてみたらネットですでに知っていた情報だった」ということがよくあります。通常はリアルよりもネットの方がスピードが速いため、都市部でも地方でも基本的な情報源は同じです。

最大のデメリット? エンジニアコミュニティーの不足

 東京のような大都市圏では、IT勉強会や大きなITカンファレンスが頻繁に開催されています。

 情報収集の面でも、技術者同士の交流という点でも、優秀な人と出会い高め合う環境が得られる場所=「エンジニアコミュニティー」はエンジニアにとってものすごく大事な要素です。その不足は、地方エンジニアにとっての最も痛いデメリットかもしれません。

 高知のコミュニティー事情はどうでしょうか。Webクリエイター関係者には「ウェブクリエイターズ高知」というコミュニティーがあり、デザイナー向けの勉強会が月に1回程度開催されています。弊社エンジニアもときどき参加しています。

 医療系のハッカソンや地方創生に関連したアイデアソンなど、ITエンジニアのコミュニティー活動も少しずつ増えていますが、都市部に比べると数はまだまだ少ないようです。


弊社エンジニアも参加した「高知に恋するアイデアソン〜高知の食を100倍楽しむ方法を考えよう〜」イベントページ

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