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【Windows 11対応】WindowsにOpenSSLをインストールして証明書を取り扱う(Ver. 1.1.1編)Tech TIPS(2/2 ページ)

電子証明書やSSL/TLSのための標準的なツールキット「OpenSSL」。だがWindows OSには標準でインストールされていない。Windows OSでOpenSSLを利用するのに必要なインストール手順と注意点を解説する。

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OpenSSL Ver.1.1.1は既にサポートが終了しています。サポート中のOpenSSL Ver.3については、Tech TIPS「【Windows 10/11】WindowsにOpenSSL Ver.3をインストールして証明書を取り扱う」を参照してください。


OpenSSL用に認証局(CA)の証明書ファイルを用意する

 ここまでの手順だけでは、openssl.exeの実行時に「unable to get local issuer certificate」といったエラーが生じることがある。以下は、SSL/TLSのサーバにアクセスして証明書を検証・取得するコマンド「s_client」の実行例だ。

ルートCA証明書を用意していない場合に生じるopenssl.exeのエラーの例
ルートCA証明書を用意していない場合に生じるopenssl.exeのエラーの例

 これは、ローカル上でルート認証局(Root Certificate Authority、ルートCA)の証明書が見つからない、ということを示している。

●「unable to get local issuer certificate」というエラーが生じる理由

 OpenSSLに限らず、証明書が正しいものかどうかを検証する過程では、ルート認証局(Root Certificate Authority、ルートCA)の証明書が必要になる。これは一般的に、検証中に(リモートのサイトではなく)ローカルPC上で参照できる必要がある。

 Windows OSでもルートCAの証明書はローカルPCに保存されている。証明書管理ツール「certmgr.msc」「certlm.msc」で表示できる「証明書ストア」の[信頼されたルート証明機関]−[証明書]などに格納されているのが、ルートCAの証明書だ。

 しかしOpenSSLはこのWindows OS標準の証明書ストアを参照せず、かつ配布されているOpenSSLのインストーラーにもルートCAの証明書は含まれていない。そのため、別途ルートCA証明書を用意する必要がある。

●配布されているルートCA証明書ファイルを入手する

 例えば、指定したURLのサイトからデータをダウンロードするコマンドラインツール「curl」の配布元サイトでは、「cacert.pem」という名前でルートCA証明書ファイルを提供している。

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