俺、もうだめぽ?――自己分析しても、やりたいことが分からない!:就活のトリセツ(6)(1/3 ページ)
いよいよ就活解禁。順調に活動を進める人がいる一方で、最初の一歩が踏み出せない人も少なくない。この時期に数多く出現する「やりたいことが分からない」就活生に、勝利の女神はほほ笑むのか?
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就活を始めるに当たって知っておきたい基礎知識やIT業界特有の事情や実体などを「親子就活」の筆者が手取り足取りゆるふわに解説する「就活のトリセツ」。前回は「解禁日の0時に就活ナビサイトにアクセスしないと就活に出遅れる」伝説の真偽を解説した。
今回は、就職先を探す指標の1つ「やりたいこと」を解説する。解禁日を過ぎても「やりたいことが分からない」のは、ダメなことなのか?
合説会場を漂流する「壁の花」
就活解禁日、多くの就活生が合同企業説明会(以下、合説)の会場に押し寄せた。会場には熱気が溢れ、人気企業ブースには長蛇の列ができた。
でも会場内をよく見ると、参加企業の一覧表を見ながらモジモジしていたり、壁際で結構長い時間じーっと資料を見ていたりしている就活生の姿もあった。資料コーナーで一通りパンフレットを手に取って袋の中に詰め込むものの、企業の話を聞くこともなく会場を後にする――そんな就活生も少なくなかったようだ。
合説は、気になる企業のブースに足を運んで話を聞ける、とても有益な場……のはずだ。でも、肝心の「気になる企業」が見つからない。正直に言えば、どんな企業が好みなのか、どんな仕事をやってみたいのかが、はっきりしていない。だから「気になる企業」が分からない……そんな就活生が少なからずいるのだ。彼らは、頑張って合説会場には来てはみたものの、気後れして企業ブースを訪問せず、誰とも話さず、数時間後には、出会いも発見もないまま帰りの電車に乗っている。
もっと「残念」なのは、「やりたいことが分からない」からと就活に身が入らず、ボーッとナビサイトを眺めているだけで、合説にも参加しない就活生だ。気が付いたころには就活シーズンのピークを過ぎて……みたいなことになりかねない。
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