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なぜ「言わない」の?――誰にでもできる、やりたいことを実現するための超簡単な方法田中淳子の“言葉のチカラ”(27)(1/2 ページ)

1日中独り言をツブやき続ける先輩。本当は何をしたくて、何をしなければならなかったのだろう――人材育成歴30年の田中淳子さんが、職業人生の節目節目で受け取ってきた言葉たちを紹介する本連載。今回は「やりたいこと」の実現方法をお伝えする。

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田中淳子の“言葉のチカラ”
「田中淳子の“言葉のチカラ”」

連載目次

 人材育成歴30年の田中淳子さんが、人生の先輩たちから頂いた言葉の数々。時に励まし、時に慰め、時に彼女を勇気付けてきた言葉をエンジニアの皆さんにもお裾分けする本連載。

 前回は、いろいろな人の「仕事の原点」を紹介した。今回は、やりたいことがあるのに行動に移せない人が、最初にすべきことを伝えする。

言えばいいのに

 私が新人だったころの話だ。

 近くの席の先輩が、端末の画面に向かって、ぶつぶつツブやいていた。「○○技術を使った仕事を手掛けたいけれど、上司はダメって言うだろうなぁ」「やっぱり、ダメかなぁ」「やりたいけれど、上司に言ったら却下されるだろうなぁ」……。

 ずいぶん大きな声なので、つい「どうしたんですか?」と声を掛けたが、「いいの、独り言だから、気にしないで」と返されてしまった。

 悶々と自問自答を繰り返す先輩を、「メンドクサイ人だなぁ。ダメ元で言ってみればいいじゃないか」と思ったものだった。30年もたっているのにその場面を鮮明に覚えているのだから、よほど印象的だったのだろう。

 言えばいいのに、言わない。言わないけれど、言いたいことはあるから、我慢してストレスになる。言いたいけれど、言ったらどうなるか分からないから、言葉を飲み込みモチベーションを下げる。

 「やりたい」と言っても実現するかどうか分からないので、ちゅうちょするのかもしれない。しかし、「やりたい」と言わなければ、「やりたいことがある」ことすら誰にも伝わらないのだ。


言いたいことがあるなら、言ってくれ!
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