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なぜ、「私が興味を持ちそうな広告」が表示されるの?セキュリティ、いまさら聞いてもいいですか?(7)(2/4 ページ)

セキュリティ関連のキーワードについて、とことん基礎から解説する本連載。第7回では、Webサイトなどがユーザーの行動を追跡(トラッキング)する仕組みについて解説します。

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どうして「似たような傾向の人」が分かるの?

いろいろな広告の仕組みがあることが分かりました。そういえば、広告の他にも、ECサイトなどで「この商品を買っている人はこんな商品も買っています」といった一覧が表示されることがありますよね。


「リコメンド機能」などと呼ばれる仕組みですね。確かに、多くのECサイトなどで同様の仕組みが導入されています。


 リコメンド機能において「傾向の似ている人」を見つける手法としては、「アソシエーション分析」や「マーケット・バスケット分析」などがあります。ビッグデータと併せて語られることが多いこれらの方式ですが、手法自体は特に新しいものではありません。多くのデータが集まってきたことと、分析を行うためのコンピュータの性能が向上したことで、現実的にサービスとして提供できるようになったというのが実態でしょう。

 こうした仕組みに関してポイントになるのは、「どんなデータを」「どうやって集めて」「どのように分析しているのか」ということです。

「検索キーワード」や「購買履歴」に合わせておすすめ商品を配信するのは分かるのですが、どうもそれ以外の情報も用いられているような気がします。サービスはどうやって私の関心を判断しているのでしょうか?


サービスに登録している個人情報や、Web上での行動履歴を基にしているケースがあります。


 例えばFacebookでは、性別や年齢、地域など、ユーザーの登録情報を基に広告を配信することなどができます。また、広告を配信した後でどのようなユーザーが「いいね!」してくれたのかなども確認できます。

 さらに他にも、「旅行サイトを見ていた」「スポーツのページを見ていた」「チケットを購入しようとしていた」といった閲覧履歴を使用して広告を配信することもできます。

 つまり、私たちがWebサイトを検索したり、リンクをたどったりするたびに、どのようなページを閲覧しているのかという情報が収集されているのです。この情報をたくさん集めると、似たような行動を取っている人を見つけたり、次の行動につながりそうな広告を出したりすることができます。参考までに、Googleの広告表示に関する設定画面を以下に紹介します。


グーグルの広告管理設定画面(https://www.google.com/settings/u/0/ads/authenticated

Quiz:個人の閲覧履歴などを使用することに問題はないのでしょうか?

次ページからは、情報の匿名化について解説します。

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