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オラクル、最新世代の高速データベースマシン「Oracle Exadata X6」を発表次世代フラッシュ、リアルタイムOLTP、DRAMに近いスループットを実現

米オラクルが高速データベースマシンの最新版「Oracle Exadata X6」を発表。Exadata X6とOracle Databaseを従量制/サブスクリプションライセンスで使えるクラウドサービス「Oracle Database Exadata Cloud Service」も用意する。

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photo Oracle Exadata X6

 米オラクルは2016年4月5日(米国時間)、最新世代のデータベースマシン「Oracle Exadata X6」を発表した。

 Oracle Exadata X6は、最新世代のインテルXeonプロセッサーを採用した構成に加え、オールフラッシュあるいはディスク/フラッシュ混在ストレージ構成を選択できる「Oracle Exadata Storage Server」、Oracle Exadata専用の「Storage Server Software」を含み、“DRAMに匹敵する”とうたうストレージ性能やOLTP(オンライントランザクション処理)の速度・信頼性を向上させた。

 高パフォーマンスを望む顧客向けのストレージ構成「Extreme Flash Storage Server」では、NANDフラッシュメモリに3次元構造を持つ「3D V-NAND」と、「NVMe」(Non-Volatile Memory Express)インタフェースを採用した新世代フラッシュを採用し、ラック当たりのデータ転送速度で300GB/秒以上、I/Oアクセス性能で560万IOPS以上と、DRAMに近いレベルのスループットを実現できるようになる。ラック当たりの容量も358TB以上を確保でき、容量は現行のオールフラッシュストレージアレイ比で約10倍、かつ純粋なインメモリプラットフォームと比べ、10分の1のコストで同等のインメモリ性能を発揮するという。

 この他、OLTPのパフォーマンスを妨げるノード間でのサーバの調整についても、InfiniBandベースのアルゴリズムとして「Direct-to-Wireプロトコル」や「Smart Fusion Block Transfers」などを採用することで、OLTPメッセージングの速度を前世代比で最大3倍に向上させている。

photo Oracle Exadata X6の刷新ポイントを説明する、米オラクル システム技術担当上級副社長のホアン・ロアイザ氏

 大容量を望む顧客向けのストレージ構成「High Capacity Storage Server」では、容量8TBのヘリウム充填HDDを採用し、ラック当たり1.3PB(ペタバイト)以上の容量を実現する。また、「Hybrid Columnar Compression」(ハイブリッドカラム圧縮)技術によって、ストレージ容量を平均10倍に増やし、大規模なデータウェアハウスや統合されたデータベースワークロードの価格容量比をより向上させることもできるという。

 なお、従量制/サブスクリプションライセンスで使えるクラウドサービスとして、Exadata X6とOracle Database Enterprise Editionの全ての機能を利用できる「Oracle Database Exadata Cloud Service」も用意する。Oracle Database Exadata Cloud Serviceを含む、全ての「Oracle Database Cloud Service」は、オラクルのクラウドインフラを自社のデータセンター環境へ置けるサービス「Oracle Cloud at Customer」向けにも提供される。

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